日本共産党愛知県委員会と愛知県議会議員団は9日、愛知県教育委員会に対し「大阪・関西万博への修学旅行については行き先を変更するよう学校に助言や指導を行うことを求めます」と申し入れました。
申入れには、しもおく奈歩県議会議員、すやま初美・参議院愛知選挙区予定候補、浅井ことみ瀬戸市議、 新井あゆみ 瀬戸市議らが参加しました。
大阪・関西万博の会場では、火災(原因不詳)やメタンガス発生などの問題が相次いでいます。会場のテストランが行われましたが、初日には原因不明の火災がブラジルパビリオンで発生、そして最終日の4月6日には着火すれば爆発の危険がある高濃度のメタンガスが会場で検知されました。
これまで、昨年5月30日の「安全確保の視点からの慎重な対応」の要望書、昨年6月議会と今年2月議会の教育スポーツ委員会での質問で、「大阪万博への修学旅行は見直しをと」繰り返し求めて来ました。愛知県立高校 6校が修学旅行の行き先に万博が含まれています。また、瀬戸市の6学校、名古屋市の20学校などでも計画しています。
昨年の6月議会で県教委は、「安全性が充分でないと判断した場合は、直前であっても訪問を中止したり、行き先を変更したりする対応をとっている」と答弁しています。
命に関わる有害な物質が検出され続けている万博へ、子どもたちを送り出すことは危険です。改めて、命を守る立場に立ち行き先の変更をと学校への指導・助言を要望しました。
県教委は「安全は大事」と言いつつ、今回起きた事態に現地へ確認していません。「判断するのは各学校」と学校任せで無責任な姿勢、通常の修学旅行の対応に留まり、危機意識が低い状況に留まっています。