議会報告

地域交通の確保で「移動の権利」を保障、積極的な財政支援を    2026年8月議会 決算特別委員会 

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【しもおく奈歩議員】 決算報告書 294ページの 交通対策事業費についてうかがいます。県民の「移動の権利」保障、地域の公共交通を維持することは愛知県の大事な責務と考えます。いま高齢者の日常的な通院や買い物にも支障がある地域が生まれています。

 子どもの通学も経済的にも時間的にも負担と感じることも増えています。バスやタクシーなど住民の足となる交通機関でも採算が取れない、運転手が集まらない、などで路線の廃止や縮小が続いています。多くの市町村でコミュニティバスの運行や高齢者・障害者等へのタクシー代補助などの施策が行われています。民間の交通事業者も燃料高騰や人手不足の中がんばっています。

 決算では、交通対策費として約11億円が支出されていますが、このなかには名古屋駅スーパーターミナル化などの事業も含まれています。まず、地域住民の身近な交通手段であるバス路線の維持や自治体のコミュニティバス事業のために、愛知県はどういう制度で、どこにいくら支出したのか、お示しください。

【しもおく奈歩議員】 自治体間をまたぐ路線は補助していますが、一つの自治体で完結するコミュニティバスは支援の対象としない方針が愛知県では続いています。しかし、路線の維持に多くの自治体が苦しんでいます。必要とする高齢者も増えてきています。単独自治体への補助については検討されなかったのか、またその理由についても伺います。

【しもおく奈歩議員】 国土交通省は「公共交通空白地域マップ」を公表し、交通空白エリアへの取り組みを強めようとしています。国の示す交通空白エリアはどういう基準のもので、県内では昨年度時点でどこにどれくらいあり、そのエリアにくらす県民は何人になっていたのか、把握していたらお示しください。

【しもおく奈歩議員】 県内にもかなりの地域が空白地域です。面としてとらえることが重要です。実際には、一つの交通手段だけでは住民の移動を保障できません。コミュニティバスや民間の路線バス、そしてタクシーなどを時と場合に応じて、また組み合わせて利用しています。

 そのことを考えると、事業者ごとへの補助制度だけでなく、一定のエリアで地域交通を支えるための事業者と自治体の共同が必要と考えます。路線バスでもコミュニティバスでも、とにかく移動手段の確保が欠かせません。こうした声に応えるためにも、交通空白エリアを克服するために地域交通協議会のような組織を立ち上げ、民間事業者と自治体の施策をトータルで支える地域包括的な支援が必要ではないでしょうか。 の認識を伺います。また、昨年度は、交通空白エリア解消のためにどんな手を打ってきたのか、と合わせてお答えください。

【しもおく奈歩議員】 運転手不足の解消も地域全体で考える必要があります。こうした点に関わって、昨年度どんな取り組みを行ってきましたか。答弁を求めます。

【しもおく奈歩議員】 東栄町では、病院がなくなり救急車で遠くの町の病院まで運ばれる、その病院からの帰りの交通費が重い負担となっているといいます。病院や学校の統廃合の結果として、交通費の負担が住民に重くのしかかっています。県として何らかの支援もぜひ考えていただきたいと思います。

 現状の地域交通の予算は、道路関連予算や都市の駅前開発予算に比べて大変少なく消極的だと言わざるを得ません。地域ごとの実情をよく把握して、「移動の権利」を保障するという立場で県民の移動の足を確保するために、自治体任せにせず生活の足を支える地域の交通問題を解決できるように財政支援も含めて力を尽くしていただくことを要望し質問を終わります。

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