中日新聞は3月27日朝刊一面で、「矢作川から緊急導水」の見出しで、愛知県は矢作川水系と天竜川水系から既存の導水管・連絡管を活用して、厳しい渇水対策に取り組んでいる豊川用水へ導水する方針を固めたと報道しています。2026.3.27 緊急導水(中日新聞 朝刊)
豊川水系と矢作川水系をつなぐ「幸田蒲郡線」は、愛知県企業庁が地震や事故を想定し11キロに渡って2002年に布設していますが、これまで24年間、一度も活用されていません。今回、開栓・通水されれば、新たな渇水対策の一つになります。直径700ミリの鋼管は、相手側の浄水場がカバーしている人口に一人当たり一日70リットルの送水を想定しています。
また、佐久間導水は、稼働当初には農業用水として計画された豊川用水が、生活用水や工業用水なども含む総合用水事業に性格を変えることとなり、それには更なる水の供給が必要となり、佐久間ダムから直接水を分けてもらう「佐久間導水」が協議され、国の仲介の下に両県の間で分水協定が締結された結果、現在に至る豊川用水の水源が確保されることとなったのです。 佐久間ダムから最大14.0立方メートル/秒(年間最大5,000万立方メートル)の水を宇連川支流亀淵川に導水するもので、5月6日から9月20日の間に、一定の条件を満たした場合のみ導水が可能となっています。
過去の佐久間導水路による天竜川からの緊急導水は、昭和59年(水道節水率22%、宇連宇連ダム貯水率0%)、平成6年(水道節水率35%、宇連ダム貯水率2.9%)、平成7年(水道節水率30%、宇連ダム貯水率5.4%、佐久間ダム【貯水量33%・節水率は農工10%・水道5%・分水量1㎥/秒】)、平成8年(水道節水率25%、宇連ダム貯水率8.5%)が記録されています。豊川総合用水事業(大島ダムの建設。4つの広域調整池の増設など)が竣功した平成13年以降は、渇水対策のための緊急導水はありません。
共産党県議が、議会で求めてきた対策
これまで、日本共産党愛知県議会議員は、議会で幾度も渇水問題と設楽ダム建設問題を取り上げてきました。2016年10月20日の公営企業会計決算特別委員会で、鷲野恵子議員は、「佐久間導水や幸田蒲郡連絡管の活用やダムによらない利水・治水対策を求めました。その議事録を紹介します。
2016 三河渇水対策 平成28年公営企業会計決算特別委員会