【しもおく奈歩議員】 熱中症対策について、伺います。毎年、夏になると命にかかわる猛暑日が続きます。愛知県の熱中症警戒アラートの発表は昨年51回となりました。最高気温が35℃以上の猛暑日は、58日だったと県のホームページで公表されていました。気象庁は先月24日(火)、今年2026年の春(3~5月)から夏(6~8月)にかけての長期予報を発表しました。8月にかけての平均気温について、平年より高い見通しだとしています。命と健康を守る対策が必要です。
高齢者や障害者の生活を支えるホームヘルパーの4分の3が、頭痛やめまいなど熱中症のような症状を経験している、という深刻な実態があることを知りました。ケア社会をつくる会が実施し公表・新聞で報道された「炎天下の訪問介護・移動支援について」の緊急アンケート結果では、熱中症のような症状がでたことがあるか聞いたところ、「よくある」(11%)、「時々ある」(36%)、「まれにある」(29%)で、4分の3が熱中症疑いの症状を経験していたとこたえたそうです。また、具体的な症状(複数回答)では、だるさ(73%)、頭痛(58%)、めまい(34%)などが多かったが、嘔吐(おうと)、意識障害などの報告もあったということです。
災害級と言われる猛暑のなかで、ヘルパーにとっても命にかかわる問題です。ファン付きベストの支給など猛暑対策を実施する事業所への支援、熱中症対策へ県としても手立てをとる必要があると考えますが、県の認識を伺います。
【高齢福祉課担当課長(介護保険・人材確保)】訪問介護等のヘルパーは、利用者の居宅でサービスを行うという特性上、炎天下での移動など、熱中症となるリスクが他の介護サービスと比べ高いことから、各事業所において、ヘルパーの身体的負担を軽減し、熱中症の発症リスクを抑えるための対策を講じることが重要である。そこで県では、毎年、訪問介護を含む全ての介護事業者に対し、熱中症対策の適切な実施について周知を図っている。
また、昨年12月補正予算で創設した「介護サービス提供体制確保支援事業費」では、訪問介護事業所が熱中症対策のために購入する物品、例えば、空調ファン付きのベストや、ネッククーラー等の購入経費も補助対象としているところである。県としましては、引き続き、介護事業者に対して熱中症対策の徹底を呼びかけるとともに、必要に応じて本補助金も活用いただけるよう、しっかりと周知していきます。
【しもおく奈歩議員】 アンケート結果を報告した記者会見で、「ヘルパー歴35年だが自転車で移動中に喉が焼けて息ができなくなったのは初めて。凍らせた1リットルのペットボトルを抱いて体を冷やし仕事をしている」とヘルパーの方が告発されたと、しんぶん赤旗で報道されていました。夏を迎える前に、検討が必要です。
高齢者や低所得者、障害者自宅へのエアコン設置についても伺います。国の発表した「令和7年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況」資料によりますと、全国の熱中症による救急搬送状況の年齢区分別、発生場所については、年齢区分別では、高齢者が最も多く全体の約57%発生場所別では、住居(約38%)が最も多く、その次に駅や道路となっていました。熱中症による救急搬送状況の都道府県別の表から愛知県の状況をみますと、合計6,653人のうち高齢者は、3,595人と半分を占めていました。まず、高齢者の熱中症リスクについて県の認識を伺います。
【高齢福祉課担当課長(高齢者福祉)】高齢者については、一般的に、「暑さ」を感じにくくなる、体温調節が鈍くなる、体内の水分量が減少する、のどの渇きを感じにくくなるなど、若年者と比べ、熱中症になりやすい身体的特性があると認識しています。
【しもおく奈歩議員】今、ご答弁いただいたように、大変大きなリスクがあるということである。 東京都は、高齢者や障害者がエアコンを購入する際に8万円分を助成することを決めました。そこで伺います。命の危険にかかわる暑さから守るために、高齢者、障害者、低所得者へのエアコン設置促進へ購入助成を行うべきと考えますが、いかがでしょうか。
【高齢福祉課担当課長(高齢者福祉)】 私からは、高齢者へのエアコン設置に対する助成についてお答えする。限られた財源のなか、高齢者という年齢だけをもって一律に助成を行うことは、現時点では考えていません。
【地域福祉課担当課長(地域福祉)】 続きまして、低所得者等へのエアコン設置の促進について、お答えする。生活保護世帯に対しては、生活保護制度により、保護開始時に持ち合わせがない場合などの特別な事情がある場合に限り、一時扶助として7万3千円の範囲内において、エアコンの購入費用を支給できることとなっています。
また、生活保護世帯を含む生活困窮世帯や、高齢者世帯、障害者世帯に対しては、国の制度である生活福祉資金により、実施主体である県社会福祉協議会を通じてエアコンの購入及び修理費用の貸付を行っている。
この貸付につきましては、熱中症による健康被害防止の観点から、昨年度より受付から送金までの期間を20日間程度から6日間程度に短縮しているところである。引き続き、こうした取組により、低所得者等へのエアコン設置の促進を図っていきます。
【しもおく奈歩議員】 熱中症で亡くなる方もいらっしゃいます。死亡者をなくすためにもエアコン購入助成が欠かせません。愛知県内では、低所得者世帯を対象にエアコン購入助成を行っている自治体は、東海市・清須市・扶桑町です。2025年度に名古屋市も在宅高齢者エアコン設置助成事業を行いました。県内すべての自治体で実現できるよう、県が率先して取り組むことを求めます。