議会報告

高校のトイレに生理用品の常備を      2月議会・教育スポーツ委員会【議案質疑】

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【しもおく奈歩議員】 (款)9教育・スポーツ費 7項保健体育費について伺います。

 この間、生理用品を県立高校の全てのトイレに設置をと求めてきました。今回の新年度予算の中で、どのようになっているのか予算額をお示しください。また、一昨年、昨年と予算の推移についても、合わせてお示しください。

【教育委員会担当課長】 「生理の貧困」に対する予算として、物価高の影響等により、来年度は前年度の約138%となる2,801千円を措置しております。また、これまでの予算額の推移については、この事業を開始した2023年度が2,151千円、2024年度が2,035千円となっております。

 

【しもおく奈歩議員】  予算は、増額されている点は重要ですが微増に留まっています。前回、お示ししたように東京都は、1300万円の費用を投じています。県教育委員会は、これまで答弁で「生理用品は使いなれたものを持参するのが一般的な感覚」と述べてきました。お金のあるなしではなく、そうした県の姿勢の問題だと思います。ここ数年で、生理用品を学校だけではなく、公共施設のトイレに設置する取り組みも始まっています。「生理用品がトイレに設置されている」ことを当たり前にしていかなければならないと思います。

 生理の貧困にとどまらない、人権の視点での取り組みに発展させていくべきと考えます。そこで、来年度に向けて2倍4倍と予算の思い切った拡充へと踏み出していただきたいと思いますがいかがでしょうか。答弁を求めます。

 【教育委員会担当課長】 本事業は、県立高校に通う生徒が、経済的理由で生理用品を用意できなかったり、急な生理や生理用品を切らした場合などに備え、生理用品を配備するものでございます。引き続き、必要な時に生理用品が入手でき、安心して学校生活を送ることができるよう、予算を確保してまいります。

【しもおく奈歩議員】 急な生理や生理用品を忘れたとき、用意していきたけど足りなくなったときなどのために生理期間を健康に安心して過ごせる、教育現場の環境にしていくことが必要です。県は、答弁の中で「月経は、女性として避けることのできない「生理現象」であり、生理用品は必要不可欠なもの」という認識を示していただきました。その認識のもとで、新年度学校に生理用品を積極的にトイレに設置することを、学校に働きかけていただきたいと思いますがいかがでしょうか。答弁を求めます。

また、生理用品が手元にないときに、トイレットペーパーでの代用や同じものをつけたままにするのは、健康を害することにつながります。健康と権利を保障するという立場にたつことが大事だと考えますが、いかがでしょうか。答弁を求めます。

【教育委員会担当課長】 これまでどおり、各県立高校に対して、トイレへの備え付けや保健室での配付など、学校の実情に応じて、生徒の手に届きやすい方法で配付するよう、働きかけてまいります。学校が、生徒にとって心身の健康を維持し、安心して学べる場であることは大切でありますので、急な生理や生理用品を切らした時などに、生理用品を入手できるようにしてまいります。

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