「すべての子どもたちにゆきとどいた教育をすすめ、心のかよう学校をつくるための」請願に対する、賛成意見を述べさせていただきます。
請願とともに「子どもたちにゆきとどいた教育を」と、14842筆の署名も提出されました。寄せられた一筆一筆は、教員を増やして少人数学級を実現し、子どもたち一人一人にゆきとどいた教育をと求める県民の願いであり、この間繰り返し教育現場からだされている現場の悲鳴の声です。
全日本教職員組合の提言の一番のタイトルは「このままでは学校がもたない」と危機的事態が強調されています。その提言の文書の「はじめに」のところでは、「教職員の長時間労働と『教育に穴があく』深刻な実態が『このままでは学校がもたない』危機的な状況に追い込んでいます。子どもたちは、忙しくゆとりなく働いている先生を見て、授業での質問や悩みごとの相談をためらうなど、人間らしくふれあう時間がうばわれ、ゆたかな人格を育むことが阻害されています」と、教育現場と子どもたちの学びにとっても深刻な事態になっていることが述べられています。
また、先月の27日にSNSを通して全日本教職員組合が「1127全国一斉定時アクション」を行いました。そこには「子どもの先生の笑顔を学校でみてみたい」「教員不足解消。仕事を減らして給料あげて働きやすい職場に」「こころに余裕がないといい教育はできない」等々、切実な声がたくさん寄せられていました。
教員が専門職としての役割を発揮し子どもたちに向き合うには、教員の異常な長時間労働をなくす必要があります。現状を放置すれば、専門性が発揮できないばかりか過労死や教員不足をますます悪化させます。教員を増やすことと長時間労働に歯止めをかけるため残業代支給の仕組みづくりが重要です。
そして、子どもたちがお金の心配なくまなび、豊かな環境のもとで学べるようにしていくことも必要です。県独自の高校無償化、公立高等学校等奨学給付金の拡充など保護者負担の解消にも力を尽くして、お金の心配なく学べる環境をつくるべきです。エアコンのPTA負担についても、早急に全額県の負担に切り替えていただきたいです。
学校の環境の改善へ、危険な校舎や老朽化の改築・改修、古くなったエアコンの更新を進めることなど、豊かに学べる環境が必要です。
今述べてきたことが、全く進んでいないのは愛知県の教育にかけるお金が少ないからです。この点についても、私たち日本共産党も繰り返し指摘してきました。生徒一人当たりの教育費は47都道府県中、小学校44位・中学校46位・高校(全日制)45位となっています。財政力が全国2位の愛知県です。教育の予算を思い切って増額し、すべての子どもたちにゆきとどいた教育をすすめ、心の通う学校をつくることを求め賛成の意見とします。