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豊橋新アリーナ建設は住民の意思を尊重せよ
2024年12月議会 教育スポーツ委員会

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【しもおく奈歩議員】 豊橋の新アリーナ建設について、地元豊橋では大きな話題になっています。11月の市長選挙で豊橋市長が代わりました。その市長が、新アリーナについて、事業者に対し契約解除に向けた申し入れを行いました。契約解除をめぐっては不確かな情報も飛び交っているようです。

 そこで、まず伺います。愛知県は、契約解除条項の内容について把握されていますか?どのように記載されているのかご説明をお願い致します。

【スポーツ局担当課長】 豊橋市とPFI事業者である豊橋ネクストパーク株式会社との間で締結された、「多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業特定事業契約」第107条に、市の任意による解除、市事由による解除の条項があります。

第107条第1項には、「市は、本施設等を他の公共の用途に供すること、その他の理由に基づく公益上やむを得ない必要が生じた場合又は、その他市が合理的に必要と認める場合には、6ヶ月以上前に事業者に対して通知することにより、本契約の全部又は一部を解除することができる」とされています。

【しもおく奈歩議員】 私は、選挙の結果は重く受け止めるべきだと思います。今回の市長の「契約解除に向けた申入れ」は、市長選挙の掲げた公約実現に動いたものです。西尾市のPFI事業の見直し、岡崎市のコンベンション施設中止などの例もあります。新しい市長が選挙公約通りに契約を見直すことは当然のことです。

 昨年6月議会の教育・スポーツ委員会で、「(この問題は)市民の声を聞いて進めるべきではないか? このままでは、市民からの合意が得られない計画に愛知県がお墨付きを与えることになるのではないか?」との私の質問に、スポーツ局は、「豊橋市新アリーナは、豊橋市が市民の理解を得ながら進められると認識している」と答弁していました。

 確認のため伺います。豊橋市のアリーナは豊橋市が市民の理解を得ながら進められるという認識は、いまでも変わっていませんね。答弁を求めます。

【スポーツ局担当課長】  豊橋市新アリーナは、豊橋市が市民の理解を得ながら進められるものと認識しています。

【しもおく奈歩議員】 11月19日、大村知事は記者会見で豊橋市長のこうした動きに、三遠ネオフェニックスのホームアリーナに関わっての発言の中で「東三河をはじめ、豊橋市に初めて誕生したプロスポーツチームを無しにしてしまう、ということを豊橋市民はよしとするのでしょうか」などと発言しました。

新アリーナ建設について、豊橋市民の理解が得られていないこと明白になりました。市民合意がないままの計画に、愛知県が補助金という形で支援を続けてきたこと自体問題だと思います。

そこで伺います。豊橋市の下した判断について、自治体の判断に圧力をかけるような県知事の発言は、自治体への干渉になりかねず問題があると思いますが、その点について県の認識を伺います。

【スポーツ局担当課長】  豊橋市新アリーナに関し、豊橋市が主体的に判断される事柄について、県が干渉しているという認識は全くありません。

 県としては、豊橋市新アリーナは、東三河地域のスポーツ振興及び地域振興を促進する施設であると認識し支援してきたものであり、引き続き、市の対応を注視しているところです。

【しもおく奈歩議員】  新アリーナ建設をめぐっては、二度にわたる住民投票を求める署名が議会で否決されてきました。また、豊橋市議会の9月議会に「市長選挙後に契約の締結を」と求めた請願も否決されました。こうした、市民の声はことごとく無視されてきというのが、実態です。市民のための施設は、市民の声を丁寧にきいて進めるべきです。豊橋市が、市民の理解を得ながら進めることに、愛知県が干渉すべきではないということを申し上げ質問とします。

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