県政の窓

「生理の貧困」対策強化を  わしの・下奥両前愛知県議、県に申し入れ

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 日本共産党愛知県委員会は6月17日、愛知県に対し、「『生理の貧困』対策として生活必需品である生理用品の無償配布」を学校や公共施設でおこなうよう申し入れました。前県議のわしの恵子、下奥奈歩両氏が参加。県男女共同参画推進課の職員が応対しました。

 わしの・下奥両氏は、「女性の貧困」が社会問題になるなか、民間団体の調査では生活に支障があったと答えた人が半数近くあったと述べ、「人権にかかわる際重要な問題です。女性の問題として見過ごすのでなく、社会的な課題としてとらえ、支援体制をしっかり整えるべきです」と強調。生理用品を設置している各地の取り組みや東京都・神奈川県・徳島県の取り組み状況を紹介し、学校や公共施設のトイレに生理用品を無償設置し、生理用品を必要とする人に無償配布するよう要請しました。

愛知県に申し入れ書を渡すわしの恵子・下奥奈歩両氏

 県担当者は「女性だけの問題ではない」との認識を示しながらも、「愛知県として具体策は行っていない」「知事を議長とする愛知県男女共同参画行政推進会議が設置されているが、議論されていない」「女性用品の提供事業などができる国の地域助成確約推進交付金は、市町村に周知している」など、終始消極的な姿勢にとどまりました。

  両氏は「関係部局が連携し、他の自治体の取り組みから学びながら、人権を守る立場で取り組んでほしい」と強く求めました。

「生理の貧困」勇気ある小学生の提案、動き出した大人たち

(メ~テレ SDGs企画)       2021年6月8日 放映 

「生理用品を学校の個室に常備していただければ、お金もかからないし、こまめに交換できて心も体も健康になると思います」 「生理の貧困」を知った、当時小学6年生の女子児童の提案です。今年3月、愛知県東郷町の子どもが、自分たちが住む街づくりについて発表する「子ども議会」での出来事でした。

 長引くコロナの影響で、アルバイト収入が減ったり解雇されたりと、若い世代を中心に生活が苦しくなる人が増えています。食費を捻出するため、ナプキンなどの生理用品を交換せずに使い続けることで、衛生上の問題だけでなく、心身の健康悪化も懸念されています。生きるために必要なものなのに、困っていても打ち明けられず隠されてきました。

トイレの個室で自由に手に取れるように

 女子児童の提案からわずか1カ月半。大人たちがその声に応えました。提案を知った東郷町の経済団体が、生理用品の購入費50万円を寄付したのです。この日は中学校の保健室に、段ボール2箱分の生理用品が届きました。「各校舎の女子トイレに置いて生徒が使えるようにと思っている」(東郷中学校・飯島恵子先生)
 保健室に受け取りにいくのではなく、トイレの個室で自由に手に取れるようにしました。 「本当に困っている子、声を上げられない子がいると思うので、そういう子にとってはとてもありがたいと思う」(東郷中学校・飯島恵子先生)

「あたりまえ」のものとして常備する

東郷町では、町内全ての公立小学校と中学校のトイレに生理用品が設置されました。しかし、寄付金頼みでは長く続けられません。東郷町は新たな一歩を踏み出しました。「トイレットペーパーは常備備品として設置していますが、生理用品についても同様に常備備品として設置していくということで実施して参ります」「経済的な不安を取り除く大切さを考えた時に小さな1歩かもしれないが大きく広がっていくとうれしい」(東郷町・井俣憲治町長)
 内閣府によりますと、愛知県で生理用品を無料で配布するなどの取り組みをしている自治体の数は、埼玉、東京に次いで全国3番目に多くなっています。

一宮市での支援 災害の備えの中にも「あたりまえ」に

 そのうちの一つが、一宮市です。地震や水害などの災害に備えた倉庫を見せてもらうと、備蓄品の中に、「あたりまえ」のように生理用品もありました。
 「生理用品に困っている方もいらっしゃると聞いたので協力できないかと始めた。」(危機管理課・堀尚志課長)
 一宮市では、災害備蓄用に購入した生理用品を更新する時期に合わせて、5月から無料で配布する取り組みを始めました。 職員に言いづらい場合でも、窓口で備え付けのカードを提示すれば、名前や住所の記入をしなくても生理用品を受け取れます。もちろん、子どもでも受け取れます。 こうした「支援の輪」は、市民レベルでも広がっています。

大府市での支援 届ける時は食料品と一緒に

大府市で子育て支援サークルを運営する大橋房代さんです。「生理用品を寄付してもらうことで月数百円のお金を食費に回せることで、経済的な負担だけでなく精神的な負担が軽くなるのでは。」「寄付があることで知らない人であっても応援してくれる人がいるということが生きる励みになって心強いという意見も頂いている」(子育て支援サークル・大橋房代さん)「あなたは一人じゃない」 支援のその先にある「安心」が、「生きる励み」になっています。
 「助かります。ありがとうございます」「テレビで「生理の貧困」をちょうど見た後、話をいただいた」「食品配布と一緒にいただけるのは助かる」(受け取りに来た人)
 「生理用品をあたりまえに」誰一人取り残さない「優しい世界」を愛知から。 大橋さんは、支援や理解の「転換期」を迎えていることに、確かな手ごたえを感じています。
 「ひとり親家庭のお子さんは毎日お父さんお母さんすごく頑張っている姿を見ていて、自分のためだけにお金を使ってもらうのは、申し訳ないから言えないということもあると思う。そういう子たちの思いを、声に出せないSOSを汲んで生理用品という形で支えるのもあっていい」(子育て支援サークル・大橋房代さん)

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