あいちトリエンナーレ企画展「直ちに再開を」(2019.8.8)
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由・その後」の展示中止をめぐり、各界から脅迫や政治家の介入に抗議し、展示再開を求める声明が相次いでいます。
日本共産党愛知県委員会は8日、「河村市長の発言は憲法違反の疑いが極めて濃厚」とする大村知事発言を支持する立場で県に展示再開を求める申し入れをしました。
醍醐聰東京大学名誉教授、波本勝年立正大学名誉教授、岩月浩二弁護士は15日、研究者・弁護士9氏が呼び掛けた企画展再開を求める署名6,691人分を大村知事に提出しました。引き続き第2次分が集約されています。(8月26日締め切り)
19日には美術家の井口大介さんが26,665人分の署名を県に提出しました。
申し入れ全文を紹介します。
愛知県知事 大村 秀章 様
2019年8月8日 日本共産党愛知県委員会 委員長 岩中正巳
あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」にかかわる河村名古屋市長の発言について、知事は8月5日の記者会見で「一連の発言は憲法違反の疑いが極めて濃厚」と述べられました。また、「公権力を持ったところだからこそ表現の自由は保障されなければならい」とも述べられています。日本共産党はこの知事の発言を「表現の自由」を保障した憲法21条を守る行政の長の発言として支持するものです。表現の自由への公権力の介入、また犯罪テロ行為の予告などで表現の自由を脅迫する行為に対し、それを許さない姿勢を引き続き堅持していただくことを期待します。
8月6日にはあいちトリエンナーレ2019参加アーティスト72名が連名で、テロ予告と脅迫に強く抗議するとともに、一部の政治家による脅迫と恫喝に抗議する趣旨でステートメントを発表しました。参加アーティストの皆さん、そして「表現の自由」が脅かされる行為に危惧を寄せる皆さんの思いをふまえ、下記の点でご尽力いただくことを要請します。
1,あいちトリエンナーレ2019実行委員会の長として、憲法で保障された表現の自由を守る立場から、中止されている「表現の不自由展・その後」を再開することを検討してください。
2,不当な権力や脅迫から「表現の自由」と市民の安全を守るため、行政としてさらなる努力を強めてください。
以上