11月30日にオープンする「あいち航空ミュージアム」の内覧会に行きました。日本共産党の豊山町議の山本さんも一緒に見て回りました。
議会ではしもおく議員が展示するものや展示の仕方について何度も質問をしてきました。それに対し県は「検討中」としか答えてきませんでしたが、突然新聞で「ゼロ戦」の展示が報道されました。展示するにあたっては「平和への願い」という観点であるとのことでした。
入館するとまず「名機100選」が25分の1のスケールでガラスケースにきれいに並べられていました。9割が戦闘機や練習機、輸送機などであることには驚きです。
「ゼロ戦」の展示スペースには、ゼロ戦の歴史とともに「平和への願い」として文章も載せられていましたが、見学者からは見逃されてしまいそうな壁に貼られていて、内容も不十分なものであると感じました。
展示をするのであれば、二度と戦争を起こさないための教訓になるよう、「負の歴史」であったことをしっかりと伝えることが必要です。
シアターで映像で空中散歩をしたり、シュミレーションで体験したりしながら、飛行機の飛ぶ仕組みなども学んだりすることもできます。が、シアターでも軍事産業で技術が発展してきた様子が映し出されていました。
屋上の展望デッキからは、滑走路が一望できます。旅客機よりも、自衛隊のヘリや、空中給油機、輸送機ばかりが目立ち、練習機が飛び立つ場面も見られ、爆音が響いていました。
全体として、技術の向上は、より速くより軽くより精密に、という国家ぐるみの「戦争」の歴史の中で培われたものだということがよくわかります。
これからの愛知県の「平和」への役割が重要です。名古屋空港を軍事拠点化させない運動を進めていかなくてはならないと強く感じました。