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[2017年11月9日]決算特別委員会 警察 沖縄への警察職員派遣 しもおく議員

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〔未定稿 文責:日本共産党愛知県議会議員団〕

【しもおく奈歩 委員】

 沖縄県東村高江での米軍基地移設工事等に関連して、昨年全国から高江人口約140人に対して3倍以上にあたる約500人の警察職員・機動隊が沖縄県高江に派遣されて、警備等に従事したとの報道がありました。

 そして愛知県警からも警察職員が派遣されていると思います。愛知県警からも派遣をされた際に、民主団体の方たちとともにわが党国会議員団と、私たち県議団も名前を連ねて、沖縄県高江への機動隊中止の申し入れを昨年9月に行いました。多くの県民の方から、沖縄高江に派遣したことについて疑問や怒りの声が上がっています。

 警察は不偏不党かつ公平中正を旨とし、いやしくも日本国憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる等その権限を濫用することがあってはならない、と警察法第2条第2項で厳しく定められていると思いますが、間違いないか念のため伺います。

 

【警備部長】

 委員お示しの通りです。警察については、不偏不党・公正中立の立場で職務を行っている。

 

【しもおく奈歩 委員】

 今、沖縄高江で何が起きているのか。ヘリパッド建設に反対と住民が声をあげて、自分たちの村と暮らしを守るために戦っています。しかし、その声が踏みつぶされています。そして、その運動をしている住民に対して機動隊がとった行動は、ゲート前に座り込む市民の強制排除です。本来仲裁という役割を持つ警察が政権側と一緒になってそういった行動に出ている、そして、大量の警察を全国から派遣する、これは異常事態だと思います。

 そこで伺います。市民の強制排除や民意無視と化し、力でねじ伏せている状況は、先ほど申し上げました、警察法2条2項が守られていないように思います。沖縄高江の現状をどう認識しているのでしょうか。また、派遣は何を根拠になされたのでしょうか。派遣を決定した理由についてお示しください。

 

【警備部長】

 昨年、愛知県警察職員を沖縄に派遣しておりますが、その経緯についてはH28年7月12日に沖縄県公安委員会から愛知県公安委員会に対して警察法第60条に基づく要求がされた。これを受け、愛知県公安委員会は先決規定に基づき、愛知県内の治安情勢等を踏まえたうえで、警察本部長において決定し、警察官を派遣した。

 また、同年7月22日に公安委員会へ援助要件の内容及び先決した旨を報告そしている。

 

【しもおく奈歩 委員】

 1つ答弁が抜けています。認識についての答弁をお願いします。

 

【警備部長】

 派遣された警察職員でありますが、沖縄県警察本部長の指揮官下において適正に職務を執行していたと考えている。

 

【しもおく奈歩 委員】

 沖縄からの要請に基づいての派遣であるということです。ヘリパッドに抗議する市民に牙を向け、強権発動してまで押さえつける政府のやり方は許せません。沖縄から要請があったからと言って、言われるがまま派遣する県の姿勢も問われると思います。

 先ほど、派遣期間・派遣人数等については答えられないということでしたが、県民の安全を守るための警察職員が、どこでどのように働いているのか明らかにするのは県民にとって当然必要なことであり、明らかにするべきではないでしょうか。

 

【警備部長】

 先ほど申し上げましたが、派遣しました人員や期間等派遣にかかわる内容についてはこれを開示すれば、テロ行為を敢行しようとする勢力等が過去の事例を研究分析するなど将来のテロ等の犯罪行為を容認し、今後の警備実施等に支障を及ぼす恐れがあると認められることから回答は控える。

 派遣については、県内の治安等をふまえ適切に判断したものである。

 

【しもおく奈歩 委員】

 県民の方を向いているとはとても思えないような答弁であり、沖縄への派遣が適切だったという姿勢は本当に問題であると思います。そもそも愛知県の警察職員が警備に従事したヘリパッド建設には大きな問題があります。

 第一に、沖縄県民、地元住民の合意が全く得られていません。繰り返し、各種の選挙で建設反対の住民の意思が示されています。

 第二に、「やんばるの森」には希少な生物が生息しており、オスプレイの飛行によって生態系への影響が懸念されます。

 第三に、工事を急ぐあまり、自然環境の破壊が行われています。

 第四に、そもそもオスプレイは重大事故を何回も繰り返しており、住民への危険が懸念されます。

 このような問題の多い工事に、愛知県民の安全を守る警察が派遣され、その費用の一部を県民の税金で賄われたことは、県民にとって適切な支出とは言えず、決算認定できない問題の一つであることを申し上げて質問を終わります。

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