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[2016年9月15日]千種聾学校を視察

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 わしの議員は15日、千種聾学校を訪問しました。

 幼稚部から小学校までで、中学からは同じ千種区内にある名古屋聾学校へ行くようになっています。

 幼稚部といっても、0歳の子どもさんも月数回の通いで来ています。どんな障害や病気でも同じですが、早期に発見し早期に対処することが重要です。小さい子どもさんは周りの大人たちがどう接するかが重要で、保護者教室も開かれています。校長先生も「できるだけ早く補聴器をつけ多くの情報が入るようにすることで、言葉の発達も全然違う」とおっしゃっていました。

 重度の難聴児へは国の助成制度があり、補聴器を購入するさい一割の負担となっていますが、軽度・中度難聴児へは助成がなく、全額自己負担となります。補聴器は高額なものです。子どもの成長に合わせ、また聞こえ具合が変わるのに合わせ作り変えなければなりませんが、耐用年数が4年だったところが5年に延ばされています。

 県からの助成がなく、やむを得ず市町村で助成始めたところがあり、愛知県内では9市町(名古屋市、長久手町、瀬戸市、豊明市、一宮市、岡崎市、豊橋市、豊田市、北名古屋市)で実施されるようになりましたが、まだまだ少ないのが現状です。全国でも助成制度がないのは、愛知県と大阪、神奈川の3府県のみです。福岡県では2014年に施行されましたが、県が施行する前は4自治体だったのが、県の施行後54自治体にまで広がりました。愛知県は大変遅れていると言わざるを得ません。

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この日は校庭で運動会の練習をしていました

愛知県も助成制度を確立することが必要です。

 また、他の県立学校もそうですが、ここも校舎の老朽化は深刻です。多重障害の子も通っています。歩くのが不安定な子どものために、やっと階段に手すりがついたということでした。しかし、一か所の階段だけです。そして、エアコンはほとんどの部屋についていません。3階(最上階)の教室はこの日は曇りでしたが蒸し暑く写真 2016-09-15 11 03 13、夏の暑い日は38度を超えるそうです。エアコンがある部屋も「電気代がかかる」ので、時間を制限してつけている、部屋の電気もできるだけ消しているなどとても快適な学校生活が送れる状況ではありません。

 どの学校へ行っても感じることは、子ども達が明るく、先生たちが一生懸命なことです。廊下や教室に上手な絵や習字が貼られていました。聾の先生も5名いて、その中の一人は名古屋聾学校を卒業した先生だそうです。子ども達にも希望になると思いました。

 

 

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