愛知県下の保育園の園長や保育士、調理師、父母の方々約40名が集まり、県の担当者4名と懇談をおこないました。共産党県議団の2人も同席させていただきました。
あいち保育共同連合会の方から愛知県へ出された要望について、まず県から回答がされました。そして、保育士や調理師、父母の方から、県からの回答を受け現状を含めさらに要望、質問が 出されました。
保育士からは、4月時点では子どもの数も少ないので保育士を多くは雇えないが、途中入所が多く、9月や10月から募集しても集まらない。定員定額制にして、保育士の確保や定員まできちんと入所させられるようにしてほしい。1歳児クラスは、月齢によって発達の巾が大きく、一クラスで保育するのは困難なので、早生まれの子への助成がほしい。などの要望が出されました。
調理師さんからは、保育園の給食は自園方式であることの良さが語られました。アレルギー食や離乳食、その日の子どもの体調に合わせ、きめ細かく対応ができること。今、2割くらいの子どもが何らかのアレルギーを持っているそうです。子どもにとっても、お昼近くになるとご飯のいい匂いがして食欲がわいたり、いつも保育園にいる人が作ってくれることで食事への興味も違ってくる。など、実態が出されました。
父母の方からは、産休に入ったときの上の子の退園について話されました。次の子が生まれた時に上の子が3歳児未満の場合、対処を余儀なくされることで、産休が明けても今までの園に戻れる保証はなく、また、兄弟で同じ園に入れる保証もない。入所を待っている人がいるのならやむを得ないとも思うが、空きができるだけなら、希望者が出るまででも預けさせてほしいなどの要望が出されました。
他にも、看護師を配置してほしい、第三子の保育料無料化の所得制限を廃止してほしい、などの要望も出されました。
どれも、安心して子どもを預け働くことのできるよう、そして子ども達の発達が保障されるための切実な要望です。
行政は単に数合わせだけでなく、実態を見て本当に必要な措置をしっかりと進めていく必要があると思います。
親が安心して働き、何よりも子ども達の発達を保障するという立場で、現場のみなさんの声をお聞きしながら一緒に力を合わせ、よりよい保育制度を目指していきたいと思います。