がんセンター尾張診療所跡地の売却について
【わしの議員】
5月31日の記者発表では、不動産業と察せられる(株)エステートジャパンに売却、運営予定施設として、①がん予防診療所、②高齢者向け福祉施設、③流通業務団地の3つを明示しています。
買受人から提出された事業計画書に記載されている文書をそのまま報告していただきたいと思います。
【管理課主幹】
事業計画書は、「購入目的」、「利用計画の概要」、「施設計画図面」、「資金計画」、「周辺住民の生活環境への配慮内容」を記載する様式となっており、このうち主な内容についてご紹介する。
まず、「購入目的」欄には、『1.がん予防診療所および高齢者向け福祉施設 約1,000坪』、『2.流通業務団地 約20,000坪』と記載されている。
次に、「利用計画の概要」欄には、『がん予防診療所 がん予防を中心とした無床診療所。付帯するサービス付高齢者向け福祉施設の老人医療も引き受けます。東京のクリニック院長で日本におけるがん治療の名医の一人である医師の指導のもと、がん予防に特化した診療所を開設』とされ、『開設・運営する者』として、『同院長の関係者を予定』と記載されている。
更に、『サービス付高齢者向け福祉施設 85室設置、100名収容、重度の介護が必要な人も受け入れる施設』とされ、『開設・運営する者』として、『東京都の株式会社の名称』が記載されている。
また、「周辺住民の生活環境への配慮内容」欄には、『弊社で責任を持って住民説明会を開催し、周辺住民の理解を得られるようにします。過去の仙台、宇都宮等の弊社開発案件での住民説明会開催の実績もあり、住民の理解を充分得られるようにすることが出来ます。』と記載されている。
【わしの議員】
答弁の中にはなかったと思うが、流通業務団地については何か話があったのですか。
【管理課主幹】
敷地の一部に5年以内に医療又は福祉関係施設を開設して10年間運営することを契約条件に売却しており、その内容に合致した計画であるかどうかを審査するために提出された計画書であるので、契約条件以外の土地の利活用についての計画は提出されていない。
【わしの議員】
地元の皆さんからは、地域の自治会等だけでなく、もっと対象を広げて地域住民誰もが参加できる説明会を要望されています。場所についても、長年地域の方が慣れ親しんできた病院の管理棟3階にある地域研修室はどうか、という声もあります。
県として、買受人に対して地元の皆さんの要望を訴えていただきたいが、どうでしょうか。
【管理課主幹】
地域の自治会等に対し、買受人の責任において自ら説明を行うことは、公募仕様書に記載されている。提出された事業計画書にも「責任を持って住民説明会を開催し、周辺住民の理解を得られるようにします。」と明確に記載されている。病院事業庁としても機会をとらえて、住民説明会の開催を要請している。
また、会場については、今後、買受人と地元の町内会長さんなどで参加予定人数などを勘案して調整されていくものと思われるが、住民の皆さんのお声については伝達させていただく。
【わしの議員】
説明会には、買受人と地域住民の方々だけではなく、県も主体的ではなくていいから同席していただきたい。買受人と地域住民の方々の間でどんな意見交換がなされたのか、きちんと把握していただきたいと思いますが、いかだでしょうか。
【管理課主幹】
特段何か特別な必要があると判断した場合には例外的に出席することもあるかもしれないが、施設整備に関する住民への説明は、基本的には買受人の責任において行っていただくべきことと考えている。
【わしの議員】
①がん予防診療所および②高齢者向け福祉施設は県が考えているようになったが、③流通業務団地についてはどんな流通センターができるのか心配をされています。
「これまで何十年も長く付き合ってきた地元の方々を大切にしていただき、思いを汲み取っていただきたい」と要望します。もし答弁があればお答えいただきたいと思います。
【管理課主幹】
契約条件にある診療所と福祉施設については、事業計画書に基づいて整備をしていただく事となっている。また、この事業計画を変更する場合には、あらかじめ書面によって県に申し出て、承諾を受けることとなっている。
このように、常に計画を把握していくこととなっているのでご理解いただきたい。