29日、愛知県住宅供給公社へ、申し入れを行いました。
県と供給公社の職員、わしの県議はじめ、名古屋市議、江南市議、瀬戸市議、県営住宅にお住まいの方など、総勢30名での懇談になりました。
申し入れ内容は以下の通りです。
2016年1月29日
愛知県知事 大村 秀章 様
県営住宅に関する懇談と要望の申し入れ
日本共産党愛知県議会議員団
団長 わしの恵子
日本共産党愛知県議会議員団はこの間、県営住宅の居住者や居住者と接している地方議員から、県営住宅に対する要望や意見をいただきました。
公営住宅法は、県営住宅の設置目的を「健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備し、・・・国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与する」としています。また、「愛知県県営住宅ビジョン」では、「当たり前に暮らしが継続できる住宅としての機能を確保する」を基本理念に据え、「安心して暮らすことのできる住宅の確保」「環境に配慮した良質な住宅の供給」などを具体的施策としています。
2014年11月には、日本共産党愛知県委員会が集約した県営住宅37団地、491件の要望に基づき、県当局の考え方と対応を求めました。県当局の努力もあって、平成27年度の県営住宅の維持修繕費は約6億円(+16%)増額されました。
本日、懇談と要望についてお聞きいただく機会を設けていただきお礼申し上げます。下記の事項について、この間の県営住宅事業の状況を懇談するとともに、現地の要望などにお答えいただくようよろしくお願いいたします。
- 県営住宅の立替計画や長寿命化改善計画を教えてください。また、その進捗状況を教えてください。
- 立替計画が一定年度の後になる県営住宅については、計画修繕(大規模修繕)を緊急に行ってください。
- 10数年前に比べて県営住宅の維持修繕費は大幅に減っています。維持修繕費を大幅に増額し、入居者の要望に応えてください。
- 県営住宅の共用部分で、管理者がおこなう修繕の概要をお示しください。特に、玄関ドアや手すりなど塗装の剥離など、原因が入居者の責めではなく老朽化による場合は、管理者の負担で改修してください。
- 県営住宅に入りたい人が、入れなくて困っています。空家修繕を早急に行って、募集件数を大幅に増やしてください。
- 事前にお示しした要望や意見について、対応をお示しください。また、本日、提示する要望や意見について、対応をお示しください。
以上
このほか「大雨の時に下水が逆流してくるので対処してほしい」「ベランダ手すりの錆がひどくて布団も干せない。塗装をしてほしい」「階段踊り場の天井の塗装がはがれて落ちてくる。強風の時など目に入る」「多くの住宅の玄関ドアの塗装がはがれひどい状態。玄関ドアの塗装は公費でやってほしい」「応急処置を何度かしても繰り返し雨漏りがする。抜本的な修繕をしてほしい」など各住宅での個別の要求も出されました。
要望に対する件の回答は、「予算が取れない、危険度が高いところから優先して修繕をしているので理解を」「玄関ドアの修繕は原則入居者負担となっている、しかし県と入居者負担の区分を説明するチラシもお金がなくて作れない」というものです。
H10年から家賃の算定方法が変わり応能負担になったため、家賃収入が減少したことにより、家賃収入で賄ってきたが修繕費用も減少した。というのですが、そもそも県営住宅は県の責任で建物の維持管理されるべきです。家賃収入で修繕費を賄おうという考えに無理があります。一般会計からの繰り入れをし、県の予算の増額を求めていくことが必要です。そして、思い切った建て替え・大規模修繕こそ進めるべきです。
全国1の財政力を誇る愛知県です。私は2月予算議会の質問で皆さんの願いを届けます。「住宅は福祉、住まいは人権」ご一緒に力合わせましょう!