9月22日、南知多町にある県老人休養ホーム「ビラマリーン南知多」の視察に行きました。
9月県議会に、この施設の廃止・民間譲渡が、議案としてあがっています。10年前までは厚生事業団に管理委託して運営されてきましたが、現在は、指定管理制度で「平安閣」が運営をしています。指定管理の期限が切れることから、民間に売却し、公の施設としての廃止をするというものです。
天気も良く、海風が気持ちのいい日でした。建物は、H8年に30億をかけて全面改築したもので、明るくきれいで、掃除も行き届いてとても気持ちのいい空間。客室も全室から海が見え、展望デッキからは360度(とは言えませんが)ぐるりと伊勢湾と三河湾が見渡せる絶景です。50人ほどのスタッフは、9割が地元の方で貴重な就労の場にもなっています。また、海辺の近くでありながら高台にあり、津波等の避難場所にもなっています。
老人休養ホーム、という位置づけであるため、60歳以上は格安の料金設定になっていることもあり、利用者の8割が高齢者。リピーターが6割ほどいるということでした。消費税が8%になって利用者が減っているということでしたが、休日や連休は満員の状況です。利用客の方からも「なくなってしまうの?」「続けてほしい」という声があります。支配人の方も「ぜひ続けていきたい」と言っておられました。
高齢者の方が安心して利用できる貴重な保養施設です。公的に援助してでも継続させていくことが必要との思いを深め、帰路しました。