議会報告

戦後80年、非核・平和への積極的な取り組みを        2025年6月  福祉医療委員会

カテゴリー:

<

 

【しもおく奈歩議員】 今年は、被爆80年・戦後80年の節目の年です。核兵器禁止条約への批准国も広がり、被団協がノーベル平和賞受賞するなど平和への運動がある一方で、イスラエルがイランを攻撃し、アメリカも一緒になってイランをしかも、核施設を空爆しました。国連憲章と国際法に明確に違反した無法な攻撃の強行です。

唯一の被爆国日本として、原爆の恐ろしさ平和の大切さを伝えていく活動、次の世代へ核兵器廃絶をと引き継いでいくことに愛知県としてよりいっそう力を尽くしていただきたいと思います。まず、愛知県内の被爆者の人数と平均年齢をお示しください。

【健康対策課担当課長(原爆・難病・がん対策)】 2024年度末現在の愛知県内の被爆者健康手帳の交付者数は1,236人、平均年齢は84.51歳です。

【しもおく奈歩議員】 先日、平和行進団が愛知県へ表敬訪問されました。その中で、いくつかの要望もお届けしました。その中で、日本被団協作成のパネルや県が所有しているパネルの活用についても要望がありました。 まず、県所有のパネルの活用実績についてお示しください。

【健康対策課担当課長(原爆・難病・がん対策)】 パネルの活用実績については、広島・長崎の平和記念式典に合わせて、2000年以降、毎年7月から8月にかけて、本庁舎・西庁舎地下通路や県民相談・情報センターの他、県保健所で、原爆の恐ろしさを多くの方に知っていただくため、パネル展示を行っています。

また、2019年からは、東大手庁舎にある、「あいち人権センター」においても、パネルの展示を行っています。

【しもおく奈歩議員】 被爆者の平均年齢が80歳を超え、自ら語ることが難しくなるなかで多くの子どもたちに非核・平和について学ぶ機会をつくるためにも、パネルなどの活用をぜひ、積極的に行っていただきたいと思います。

 そこで、県所有のパネルや原爆の絵を使用しての広島・長崎・ビキニ被災パネルの展示を、市役所やすべての小中学校、高校、公民館で開催するよう、積極的な働きかけをチラシ配布・SNSも活用してパネルの貸出の周知をするなど取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

【健康対策課担当課長(原爆・難病・がん対策)】 愛知県では、県のウェブページを活用し、広くパネルの貸出の案内を行っている。2017年と2018年には、小牧市にパネルの貸出を行っている。今後、より多くの団体等にパネルを活用いただけるよう、ウェブページをわかりやすく工夫し、周知に努めます。

【しもおく奈歩議員】 先ほど言われた展示実績の中に学校がなかった。そうしたところへの働きかけについて検討していることがあれば、お答えいただきたい。

【健康対策課担当課長(原爆・難病・がん対策)】 学校等についても、県のウェブページの貸し出しの案内を広く周知していきたいと思います。

【しもおく奈歩議員】次に、愛知県原水爆被災者の会が実施する慰霊式典についてです。これまで、式典の開催に愛知県から補助を出しています。今年度は、補助の増額をしていただきました。まず、昨年度の補助額、今年度の補助額についてお示しください。

【健康対策課担当課長(原爆・難病・がん対策)】 慰霊式典への昨年度の補助額は75万円、今年度は180万円です。

 【しもおく奈歩議員】被爆80年に向けて、愛知県原水爆被災者の会の要望を受けてのものと伺っております。みなさんからも、喜ばれています。慰霊式典にむけて、「文化の力で平和を発信しよう」と準備が進められているそうです。被爆者のみなさんは、この1年が核兵器廃絶へと運動に取り組める最後の年になるかもしれないと、命がけで声を上げ続けています。

節目の年に行われる、慰霊式典へ大村知事にご挨拶に来賓としての出席をご検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。答弁を求めます。

【健康対策課担当課長(原爆・難病・がん対策)】 今回の慰霊式典を始め、各種行事への知事の出席については、主催団体等からの出席依頼をいただいた上で調整していますので、依頼が出された際は、調整を行っていきます。

【しもおく奈歩議員】 非核・平和への取り組みに引き続き、ご尽力いただくことを要望し終わります。

▲ このページの先頭にもどる

© 2015 - 2025 日本共産党 愛知県委員会