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東栄町 町民多数の願いに背き        人工透析の廃止を強行

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 3月17日の東栄町議会3月定例会本会議で、中止が予定されている町立東栄医療センターの人工透析室の継続を求める同請願は賛成2、反対5で不採択でした。4月1日、人口透析は中止され、患者は片道4~50分かかる遠方の施設への通院を余儀なくされています。19床のベットの廃止も言明されており、山間へき地の医療崩壊・地域崩壊が危惧されます。人工透析室の継続を求める請願に対する浅尾もとこ議員(日本共産党)の賛成討論を紹介します。

へき地医療の拠点として、医療センターの充実を

日本共産党浅尾もとこ町議 請願への賛成討論

 3月12日の早朝、町民の金田裕之さんから村上町長に提出された第2次署名は、町内263、町外2613、合計で2876筆です。第1次の署名と合わせた総数は7922筆、東栄町民1332筆です。  とりわけ町民の賛同は、人口3131人(2月末現在)の42%にあたります。この請願は、多くの町民のみなさんの透析継続の願いが詰まったものだということを強調したいと思います。  請願の質疑では、森田議員から、透析中止は、おそらく「医療スタッフ側」が決めたことであり、東栄町長に請願しても、中止の決定はくつがえらない旨の発言がありました。  私自身は、「医療スタッフ」ならびに医療センター長が、率先して中止を決めたという事実をつかんでおりません。私が得た町や県の情報公開の資料にも、そのような記述はありません。

愛知県庁が人工透析の廃止を「指示」

むしろ、このほど、愛知県から情報公開された「県医務課地域医療支援室」と旧東栄病院・院長(平成30年10月31日当時)の資料によれば、愛知県が「有床診療所化にあたり、診療科を絞るとか透析を止めるとかの考えはないか」と透析中止を切り出し、それに対して、当時の院長は「経費の問題とスタッフが確保できるかどうかの問題があるが、自分としては出来る限り、いまのままの体制を続けたいと考えている」と答えています。  さらに院長は「透析をやめた場合、患者の多くは茶臼山厚生病院で透析を行うことになると思うが、何人かは、東栄町を離れることになってしまうのではないか。町も透析を続けたいと考えているようだ」と、透析継続の意思を訴えていることがわかります。  それにもかかわらず、愛知県は、平成30年12月12日の保健医療局長らの「東栄町要望活動における発言」のなかで、再び、「医師派遣を行うとしても、今後の東栄病院には本当に残す必要がある機能を選別していただきたい」「例えば、透析患者の対応を維持するかどうか等について議論していただきたい」「また豊根村等の患者にとっては大変かもしれないが、すべての地域に透析の機能を残すことは不可能であり、茶臼山厚生病院に機能を集約することについての検討は必要である」などと、透析中止を迫っています。  それに対して村上町長は「町では、茶臼山厚生病院に透析患者を送ることについても検討はしている」と述べ、続いて、当時の住民福祉課長は「現在の基本計画では、透析等も東栄町で行うこととしているが、6月議会までには計画の内容をさらに精査したいと考えている」と回答しています。  つまり、この資料から分かることは、時系列で考えると、まず、県の透析中止の提案があり、院長は抵抗し、町長・住民福祉課長は「検討する」と応じたのであります。  私は今回、議会が町執行部に対して、町民と患者の願いである透析の継続を求めることは道理にかなっていると思います。なにより、透析中止を決めたのは町長です。 よって継続を決めるのも町長なのです。町長にこそ、権限があるのです。

全国の中山間地では存続を決断

 人工透析は、医師が足りなければ、非常勤医師1名で行えます。看護師不足なら、町内の元看護師さんが「東栄医療センターの透析を守るためなら復帰したい」とまで言ってくれています。全国の透析クリニックを調べると、ワンクール(例えば月・水・金の午前中)で、一時的に規模を縮小して行っているところもあります。  岐阜県中津川市民病院では、医局からの医師派遣が途絶えた平成26年頃、非常勤医師だけでワンクールに絞った透析を1年間続けたと言います。私は、透析中止ではなく、継続のために、医師など医療スタッフの負担を減らしたかたちで、東栄医療センターの透析は継続できると確信しています。  東栄町と同じケースの自治体を紹介します。 2015年10月、和歌山県の那智勝浦町は、2年半後に控えた新病院の建設案(18年3月開院)の規模を縮小するために、透析中止の方針を発表しました。  それに怒った町民・患者が、署名5487筆を集め、翌16年の3月議会に透析継続の請願を提出。議会は全会一致で請願を採択しました。この請願採択は事実上、議会が町の方針に「待った」をかけることとなり、町長は方針を変更し、新病院でも透析を継続することになりました。新聞報道によれば、現在も透析が続けられています。  東栄町内には、透析予備軍の方がおられます。三遠南信道路の完全開通、原田橋の完成で、より多くの透析患者のみなさんが東栄医療センターへ来られる可能性があります。  へき地医療の拠点として、引き続き、医療センターの充実が求められるいま、この請願が、東栄町議会で採択される意義は大きいということを訴えまして、私の賛成討論といたします。

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