航空自衛隊のPAC3展開訓練を調査する、日本共産党の山口清明前名古屋市議・県委員会自自治体部員=6日、日進市・愛知県口論義運動公園
憲法生かす平和外交を
航空自衛隊は6日、日進市内にある愛知県営の口論義(こうろぎ)運動公園で、地上配備型弾道ミサイル迎撃ミサイル「PAC3」(パックスリー)の機動展開訓練をおこないました。北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返すなか、有事に備え、技術の向上をめざすというもの。
県内で自衛隊基地の外でPAC3の訓練をおこなうのは初めて。防衛省は順次、全国的に同様の訓練を実施する予定。
愛知県口論義運動公園は、県民のスポーツ振興および健康増進のために野球場、サッカー場、テニスコート、温水プールなどを備える運動施設です。PAC3訓練の当日は休園にされました。
訓練を実施した部隊は空自岐阜基地の第4高射群。機材の展開から撤収までの手順を訓練するもの。当日は発射する機械を地上に固定する4本の脚のうち1本が作動せず、発射口が空を向かないというトラブルが発生。現場を調査した山口清明前名古屋市議・県委員会自治体部員は「一般の見学者もすぐ近くに行って見ることができました。展開するのに最大5台の車両が必要で大がかりなシステムで時間もかかっていました」と語りました。
日本共産党の本村伸子衆院議員は5日、防衛省と愛知県に「訓練をするべきではない」と抗議の申し入れをしました。同議員がおこなった県からの聞き取りによれば、防衛省から愛知県に打診があったのは昨年11月。今年1月の同省の調査で訓練が可能と判断されたとのこと。防衛省の動きが1年前からわかっていたのに、県は訓練実施を県民に知らせず、同省が実施を報道発表したのは直前の今月1日でした。
日本共産党の日進市委員会や長久手支部は6日早朝から公園前で「迎撃ミサイルより平和外交で対話を」と訴える宣伝をおこないました。