横須賀を母港とする海上自衛隊最大級の護衛艦「いずも」(排水量19,500トン、全長248m、乗員約470名)が、7月15日和歌山港での一般公開を終えた後、7月20日から23日の4日間名古屋港に入港し、金城ふ頭85号岸壁に接岸します。
「いずも」の名古屋港入港は2回目で、今回の目的は物資補給、乗組員休養、広報活動とされており、21日・22日には、16歳~25歳限定の年齢制限を設けた特別見学会と一般向けの見学会が予定されています。
名古屋港は本来貿易を中心とした商業港であり軍港ではありません。近年自衛隊への入隊希望者の傾向が続く中、名古屋港における入隊希望者を広げるための実績づくりだと疑わざるを得ません。自衛隊の広報活動に利用することは容認できません。日本共産党県議団と名古屋市議団は10日、名古屋港管理組合(管理者・河村たかし名古屋市長)に対し、以下の3点を申し入れしました。
1、自衛隊艦艇船の名古屋港入港を拒否すること
2、金城ふ頭を艦船の一般公開等に利用させないこと。自衛隊員勧誘のための港湾施設の使用を認めないこと。
3、日本国憲法を厳守し、憲法9条をあらゆる港湾行政に貫き活かすこと。
わしの議員らが、「西日本豪雨の被災地支援を最優先にすべき時だ。海上自衛隊史上最大の護衛艦『いずも』を救援活動に使うべきではないのか。自衛隊入隊の広報が目的の入港は認められない。管理組合として協力するのはいかがなのものか」と質問すると、部長は「港湾施設で募集活動はしないようお願いしているが艦内は別」と答えました。