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[2017年11月9日]決算特別委員会 警察 高齢者・障害者の交通安全対策 しもおく議員 

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〔未定稿 文責:日本共産党愛知県議会議員団〕

【しもおく奈歩 委員】

高齢者・障害者の交通事故の実態

 まず、愛知県における最近の交通事故では、交通事故死者数が減っているようですが、しかし、その中でも割合を見ると、昨年の交通事故死者数は212人でこのうち5割を超える117人が65歳以上の高齢者という状況のようです。愛知県では大変多くの高齢者が事故にあっています。

 そこで、この高齢者事故について、歩行者や道路横断など、その特徴を説明してください。

 

【交通部長】

本年の愛知県における交通事故死者数について12月末現在において157人。そのうち高齢者は84人。全体の53.3%を占めている。高齢者の死亡事故の特徴としては歩行中に亡くなった方が40人で高齢死者の約半数。そのうち道路横断中が34人。歩いてい横断しているところ車両が入って亡くなられているという事故が多発している。

 

【下奥奈歩 委員】

 高齢者の事故死者では、歩行者の事故が多く、道路での歩行者対策が急務だということです。

 内閣府の第10次交通安全基本計画では、「生活道路における人優先の安全・安心な歩行空間の整備」の中で、「高齢者、障害者等の安全に資する歩行空間等の整備」を掲げ、バリアフリー法に基づく重点整備地区でのバリアフリー対応型信号機の整備を強調しています。

 そこで伺います。この方針を受けて、愛知県としてはどのように対応してるか、基本的な見解を伺います。

 

【交通部長】

 愛知県においても第10次愛知県交通安全計画において、平成28年から平成32年までに愛知県で交通安全対策が示されているが、その中で、高齢者・障害者等の安全に資する歩行空間の整備として音響式信号機や歩車分離式信号のバリアフリー対応型信号機、エスコートゾーンの整備の推進などが盛り込まれている。

 また、高齢者・障害者等の円滑化の促進に関する法律バリアフリー法においても地方公共団体や施設設置管理者の責務として高齢者・障害者等の身体にかかる負担を軽減することにより利便性・安全性の向上を促進するために必要な措置を講じるように努めなければならないとされている。

 高齢者や障害者の方などが日常生活や社会生活を送るにあたり、円滑に移動することができることは極めて重要であると認識している。その実現に向け道路管理者等と連携し、対策を推進する。

 

音響信号装置の設置拡充を

【下奥奈歩 委員】

 そこで次に、音響信号装置整備など障害者の交通安全施設について質問します。

 視覚障害者など障害を持った方たちも安全に移動できるための対応が求められています。安全に移動できるツールの一つ、音響信号機は視覚に障害を持った方に青になったことを知らせるための誘導音の装備がついているものです。これは、横断歩道を安心してわたるために有効なものとなっています。

 そこで、愛知県内に設置された信号機のうち、目が不自由な歩行者に音で「青」を知らせる音響式は、今年3月時点で、県内の全部の信号機何カ所のうち、音響式は何カ所あり、全体の何パーセントに設置されているのかお示しください。

 

【交通部長】

 県警においては視覚障害のある方が安全に道路を横断できるよう、信号機から、ピヨピヨ・カッコーなどの音響が発せられる視覚障害者用付加装置と呼ばれる音響信号を駅や福祉施設・病院周辺などに整備していることろである。

 今年3月末時点での信号機設置数については13302機、そのうち音響式は1321機。信号機全体に対する整備率は約10%。

 

【下奥奈歩 委員】

 ありがとうございます。

 今の設置の現状は、視覚障害者の要望についていっていないのではないでしょうか。安心して移動できるために必要なものであり、また、命にかかわる信号機の問題ですので、ことは重大だと思います。視覚に障害のある方にとっては、青なのか赤なのかわからない信号を渡るのは危険です。青と知らせる音が頼りです。早急な整備が必要だと思います。

 そこで、この数年、毎年何カ所設置のペースで増設されているのか伺います。

 

【交通部長】

 過去5年における視覚障害用付加装置整備について、H24年度が30機、H25年度21機、H26年度51機、H27年度41機、H28年度43機。

 

【下奥奈歩 委員】

 横断歩道を安心してわたるためにも増設のテンポをもっと上げることが必要だと思います。そこで、今後はどのような計画で設置が進むのでしょうか。

 

【交通部長】

 本年度40機整備の予定。今後も引き続き視覚障害のある方や関係団体のご要望をふまえながら駅や福祉施設、病院周辺など必要性の高い場所から整備を推進していきたい。

 

【下奥奈歩 委員】

 ぜひ、増設のテンポをあげていただきたいと要望します。

 障害者のバリアフリーを大きく進めていくことが今の社会的に要請されている時代であり、しかも日本は世界の中でも相当遅れています。増設は急務だと考えます。

 その中でも、特に歩車分離式交差点には優先的に設置を義務付けてほしいと障害者団体から要望が出ています。一方で、障害者団体のアンケートで約50%が歩車分離信号を知らないと回答しているという結果もあるので、歩車分離信号機の周知や安全対策も必要だと考えます。歩車分離信仰優先設置と周知や安全対策について、今後どのように対応されるか伺いたいと思います。

 

【交通部長】

 視覚障害者の方への歩車分離式信号の周知について。各警察署から、視覚障害者の方や関係団体の方から、交通規制に関するご要望を日頃からいただいている。その機会に、歩車分離式についてもご説明をしている。今後関係団体へのさらなる周知をしていきたい。

 安全対策について、視覚障害者用付加装置については、歩車分離式信号にも整備はしているが、この場合においては、通常の信号機で、南北方向の横断が可能であることを表す「ピヨ ピヨピヨ」と、東西方向の横断が可能であることを表す「カッコーカッコー」の音響を順番に強くすることにより、その交差点が歩車分離式の信号交差点であることを示し、視覚障害者の方々の安全を図っている。

 歩行者と車両が交錯しない歩車分離式信号については、視覚障害者の方を含め安全に横断することができるので、視覚障害者の方へのさらなる周知を努めるとともに、視覚障害者用付加装置の優先的整備に努めていく。

エスコートゾーンの設置拡大を求める

【下奥奈歩 委員】

 取り組んでいただくようよろしくお願いいたします。

 次に、エスコートゾーンについてお尋ねします。まず、エスコートゾーンとはどういうものか、その者について簡単にご説明ください。

 

【交通部長】

エスコートゾーンは、視覚障碍のある方が横断歩道上で方向を見失ってしまわないよう、誘導型の点字ブロックを横断歩道内に設置するものである。

 

【下奥奈歩 委員】

 この横断歩道の一部に視覚障害者用の誘導ブロックを敷いた「エスコートゾーン」は、今、県内何カ所に設置されているのでしょうか。

 

【交通部長】

 警察相の指針に基づき、視覚障害者の利用頻度が高い、駅・役所・病院・特別支援学校などの施設周辺で、横断需要が見込まれる横断歩道のほか、バリやフリー法において重点整備地区とされた区域内の主要な生活関連経路における横断歩道において整備を行ってきている。

 昨年度末現在、213か所、719本を整備している。

ここ5年間の整備状況は、H24年2カ所8本、H25年度2か所7本、H26年度4ヵ所16本、H27年度4ヵ所8本、H28年度6ヵ所16本となっている。

 

【下奥奈歩 委員】

 障害者団体から、エスコートゾーンについても要求が出されています。視覚に障害のある方にとってエスコートゾーンは必要不可欠です。例えば、目の不自由な方が何もないところを歩いた時、まっすぐに歩くことができずに、交差点でうろうろしてしまうことがあります。特に広い道では、まっすぐ歩くのは困難です。このエスコートゾーンは視覚障害者の方の歩行に安心感を抱かせ、大変評判の良いものです。地元豊橋の障害者団体からもエスコートゾーンをつくってほしいと要望があります。

 しかしとても少ないので大いに増設を要望します。今後の計画についてどうなっているのか伺います。

 

【交通部長】

 エスコートゾーンは、本年度は3カ所11本を整備する。整備にあたっては、通行車両がこれを踏んだ際に生じる音に対する住民の方々のご理解の上ですすめており、今後も引き続き、視覚障害のある方や関係団体のご要望を踏まえながら、必要性の高い場所から優先的に推進していきたい。

 

LED付きで見やすい信号機に

【下奥奈歩 委員】

 特に、公共施設や福祉施設などの周辺への設置が進むよう要望します。

 当時に、横断歩道を渡るとき、弱視の方にとっては、道路の反対側にある信号機が見えないことがあります。信号機を見やすくするため、LED付き音響式信号機の要望があります。このLED付き補助装置は、高齢者や子どもたちにとっても有効な設備であると、盲人会連合さんも指摘しています。

 この設置の取り組みの現状と今後の方向についてご説明をお願いします。

 

【交通部長】

 高齢者、視覚障害者用LED付き音響装置については、高齢者や障害者の方々などがより安全に信号交差点を横断できるよう音響機能のほか、ボタンを押すことにより歩行者横断の青信号の秒数が延長される機能、さらには歩行者用信号に連動した、青色の〇や赤色の×のLED表示で横断の可否を示す機能など一体的に備えたオール型の交通安全施設であり、H25年4月に大府市内の2交差点に試験的に整備した。この装置は複合的な機能を有する点で有用であるうえに、整備後のアンケート調査においてもお年寄りや障害のある方にとって大変よいと回答された方が約40%、お年寄りや障害のある方にとってどちらかと言えばよいと回答された方が26%であり、評価が得られた。

 その一方で、1交差点当たり約200万円と高額な整備コストを要するという負担もある。厳しい財政状況においては各交叉点の交通実態に応じて、真に必要な機能を有する施設を個別検討して、きめ細かく整備していくことが必要と考えている。

 これらのことをふまえつつ、今後とも高齢者や視覚障害者の方々の安全の確保に有効と考える対策を幅広く実施し、より多くの方々にその効果を教示していただけるよう努めていきたい。

 

【下奥奈歩 委員】

 財政負担が大きいということですが、大変良い、という評価が40%ということでありますので、是非、こういったことについても力を入れて進めていってほしいと思います。

 いくつか具体的な施設整備について聞いてまいりましたが、その他にも愛知県として、高齢者や障害者などの安全安心な歩行空間整備について、取り組みがあればその主なものを紹介していただきたいと思います。

 

【交通部長】

 高齢者や障害者の方々の安全確保に向けた歩行空間の整備については、道路管理者による歩道の整備や、点字ブロック等の整備が行われていると承知している。県警察としても、エスコートゾーンや音響を発する視覚障害者用付加装置の整備、ボタンを押すことにより歩行者横断の青信号の秒数が延長される高齢者等感応信号の整備を推進している。

 また、生活道路においては、区域を定めて時速30kmの最高速度規制や、その他の安全対策を実施することにより、通行車両の速度や通過交通の抑制を図り、歩行者等の安全を確保するゾーン30の整備を推進する。

 

【下奥奈歩 委員】

 ありがとうございます。

 今後とも障害者の命を守る対策として交通安全施設整備が大きく進むよう強く要望して質問を終わります。

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