11月10日午後、春日井市にある愛知県心身障害者コロニーを視察しました。コロニーは、こばと学園、はるひ台学園、中央病院、春日台職業訓練校、春日台特別支援学校や発達障害研究所などの複合施設で、障がい児や障害者の方の生活と健康を守る施設です。
今建て替え工事の最中で、こばと棟とリハビリ棟が完成し、明るく機能も充実した施設でした。中央病院は来年度の完成を目指し工事中でした。
中央病院には生活支援、地域の病院では難しい診断や治療が行われています。今、国の政策では障害者をそれぞれの地域へ戻す、ということがされています。障害者本人も、生まれたところで家族と生活したいと思って見える方も多いと思いますが、地域の病院では重度の障害者の方の治療には対応しきれないのが現状です。入所の方は呼吸器をつけている方が多く、重複障害の方は食事、お風呂の介助など、介助者の知識、人手、体力が必要です。お風呂は2人がかり、場合によっては3人で行うということでした。ただ機械的に地域へ戻すのではなく、本人や周りの方が、いかに安心して健康に暮らせるかということを考え、手だてをしていくことが重要です。
新しい施設では、お風呂はミストが出るドーム状で、お湯に保湿剤なども入っているようで、カサカサにならなくなってよかった、ということでした。また、車いすやベッドごと移動する方も多く、建物の天井を木目調にしたり、照明も間接照明にしてまぶしくないようになど快適に利用できる工夫が随所に見られました。