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[2017年10月3日]振興環境委員会(環境)三河湾再生 しもおく議員

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〔未定稿:文責 日本共産党愛知県議会議員団〕

【しもおく委員】

まず最初に、三河湾再生について、6月議会に引き続き、三河湾再生に関わる問題について質問をしたいと思います。

 前回質問の中で三河湾の問題といえば、事業活動・生活排水などによる富栄養化で、下水道整備など海に流れ込む栄養窒素やリンを取り除くことに取り組んできていることについてお聞きしました。そして、2年前の水産庁干潟・藻場検討会での研究者の発表によれば、下水道の整備が進み、窒素やリンが減ってきたにも関わらず、赤潮や貧酸素水塊の発生が抑えられていないことや、逆に沿岸は窒素やリンの数値が下がり、窒素やリンは生き物の栄養であるから、漁業生産の減少につながっていることを指摘して、質問をしました。また、水質環境基準を窒素、リンの総量規制から生物の豊かさへ転換して栄養塩類のコントロールを行っていくことが必要ではないか、こういうことも質問で述べさせていただきました。

 そして、私が質問したあと、9月16日付けの中日新聞に、海水の栄養不足が原因とみられる三河湾産の養殖ノリの色落ちや、アサリの生産低下に歯止めをかけるため、県が、11月から来年の春まで三河地方の2か所で下水処理のリンの濃度を上げる実験を行う、こういう記事が掲載されました。

 そこで、まず1点目、伺います。今回、実験を行っていくということですが、この実験についてこれからどうしていくのか詳細について説明をお願いします。

 

【水地盤環境課主幹】

 下水道管理を行う建設部が、水質汚濁防止法に基づく総量規制基準の範囲内で、下水処理場の放流水中のリンを現状の濃度から増加させる試運転を行うものである。

 環境部としては、この試運転が下水処理場に適用される総量規制基準を遵守して行われることを、立入検査や行政検査などにより確認する。

 また、試験運転に伴う環境への影響については、水質汚濁防止法に基づき、国や政令市と連携して実施している公共用水域での測定結果等を基に確認する。

【しもおく委員】

 この前も質問したように、三河湾の再生とアサリを守ることは、豊かな海を取り戻し、海の恵みを次の世代に残していくためにも本当に重要なことだと思います。この取組に対し、ぜひ力を入れていってほしいと思います。

 そこで伺います。九州の有明海や兵庫県の播磨灘など、約30か所では、下水処理のリンの濃度を上げています。兵庫県では、ノリの色付きが増したという結果があるそうです。また、名城大学の鈴木輝明先生は、リンが増えればノリの光合成が促進し、有明海などで効果が出ているように、色付きが回復する、で、アサリも餌の植物プランクトンが増え、生産増加に繋がる期待があると、中日新聞の記事でコメントしています。専門機関とも連携しながら、本格運用に向けて、愛知県は、もうすでに行っていますが、他県の事例を学び、教訓にし、実験を行っていくことが必要だと思いますがいかがでしょうか。

 また、今回本格運用も見据えて研究を行うということだが、その決意についてお聞かせいただきたい。

 

【水地盤環境課主幹】

 今年度行う試験運転については、建設部において、他県の事例も参考にしながら、適切に行っていくものと考える。

 次年度以降の取組については、下水道の管理を行う建設部、アサリ等の水産物への効果を調査する農林水産部とともに、今年度行う試験運転の実績を踏まえて、改めて検討したいと考えている。

 

 

【しもおく委員】

 ぜひ、今回の取組、がんばっていただきたいと思う。他県の例も参考にしながらということであったので、ぜひ、こういう進んだ県を参考にしていくというのは大事だと思うので、やっていってほしいと思います。

 環境部も三河湾再生の窓口となっていると思うので、先ほども違う答弁の中で横の連携が大事だとありましたが、この三河湾再生についても、いろんな、建設部、農林水産、環境部、連携しながらやっていってほしいと思います。

 ただ、これだけでは安心できません。前回、県は、干潟・浅場および藻場の減少は海域の生物に影響を及ぼすものと考えられると、こういう答弁をしています。今まで、埋め立てで海の環境が壊されてきたのも、アサリの不漁の原因になっている一つです。もうこれ以上の海の環境を壊すようなことがあってはいけません。本気になって三河湾再生に取り組み、将来のことも考えて、豊かな自然や恵みを残すために知恵と力を尽くすべきということを求めて、三河湾再生についての質問を終わります。

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