9月13日IR(統合型リゾート)について、県当局との懇談を午前中に行い、午後から中部国際空港に向かい、国際展示場建設地や、IR予定地、複合型商業施設の建設地などを視察。そして、地元住民の方との懇談会を行いました。
午前中の県の担当者との懇談には、島津ゆきひろ衆議院議員、本村伸子衆議院議員、畑野君枝衆議院議員、田村智子衆議院議員秘書、すやま初美愛知選挙区予定候補、長友ただひろ衆議院8区予定候補、わしの恵子愛知県議、しもおく奈歩愛知県議が参加。その他、県議団事務局や共産党県委員会から、総勢18人が参加しました。県からの説明と事前に提出した質問に対する回答を聞き、それについての質問や意見などを出し合いました。
県の担当者からは、IRを誘致する条件が愛知県はそろっている。土地があり、国際展示場の建設で人を呼び込め、一体的に整備が進められる、とのことです。地元からも要望が出ているということでした。
しかし、ギャンブル依存症の現状の把握、依存症対策や、青少年への悪影響に対する対策などはどうなっているのか、との質問には「IR誘致で方向性が決まったら、危惧される事柄についても今後検討していく」としています。
誘致が決まってから対策を検討しても遅いのです。県のいう「今は、国際観光都市として魅力を高めていくために、カジノを含む統合型リゾート開発が必要か、ということを研究している」のであれば、今こそデメリットの部分を研究することが必要です。
午後は中部国際空港のある空港島へ現地を見に行き、常滑の西本まさき市議が案内をしてくれました。
空港周辺の東側には、国際展示場建設の工事が始まっていました。その横がカジノを含むIRが作られる予定地とされています。そして、空港のデッキへ行き、第二滑走路予定になっていることろを見ました。午後のちょうど離発着の一番少ない時間帯とはいえ、練習機が着陸と離陸の練習していることろでした。また、国際線駐機場は一機が止まっているだけです。利用状況から見て、第二滑走路は緊急性はありません。海の環境への悪影響も懸念されることろです。
その後、地元常滑や知多半島から住民の方、議員の方が集まってくださり、懇談会を行いました。
畑野君枝議員が、横浜市長選挙では、当初カジノ誘致を言っていた市長が、市民の声に押され、カジノ構想を白紙にせざるを得なくなったことを報告すると、会場から拍手がわきました。常滑商工会からカジノ誘致の要望が出されたということですが、住民は決して賛成はしていません。
会場からの発言では「昔の同級生の親が競艇にのめりこみ、全財産使い込み、とうとう子どもの学生服まで売ってしまった。同級生は卒業後独立したが地元を離れても無心に来る親。とうとう同級生は自殺してしまう。それでもまだその親は地元で赤ペンを持ってギャンブルに通っている姿が見られている。これがギャンブル依存の実態です」と。本当に身につまされます。
「外国からの観光客がカジノで遊んで、儲かったとしても負けたとしても、そこから知多半島の個人商店や地元の小さな商店街に足を運ぶわけではない。カジノで地元が潤うことはない」という意見も出されました。
しもおく議員は最後に「委員会でも国際展示場、IR構想について質問のしてきた。21日から始まる9月議会では本会議での一般質問ができるので、そこでも取り上げていきます。若者が輝ける社会をつくるのにカジノはいりません。地元のみなさんや地元議員団、国会議員の方とも力を合わせて頑張っていきます」とあいさつしました。