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[2017年6月28日]振興環境委員会(振興)国際展示場(しもおく議員)

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〔未定稿 文責:日本共産党愛知県議会議員団〕

無駄な国際展示場建設は白紙に

【しもおく奈歩委員】

 第84号議案、愛知県国際展示場整備事業費について質問します。

 展示ホールAの天井高が14mから20mに変更された根拠や経緯につきましては先ほどお答えいただいたので省きます。主催者・関係者からの意見を踏まえて変更したということですが、知事が張り切って国際展示場を愛知の目玉だと言っていたけれども、中身はずさんなもので県の恥でもあると思います。事前の調査をされたと思うのですが、調査の方法にも問題があったのではないでしょうか。

 

【国際展示場準備室長】

 28年3月の基本構想の策定に当たって、前もって、展示会主催者等へのヒアリングや類似する展示場等の調査を実施した上で、展示会を主眼とする展示場として、14メートルの天井高が適切であると判断した。その後、コンサートの主催者から、コンサートに使用する音響や照明等の機材を設置する際に、天井高14メートルでは使い勝手が悪いという意見が寄せられた。こうした意見を踏まえ、機能面を充実することで、コンサート等の需要の一定程度を取り込み、利用促進を図っていきたい。

 

【しもおく奈歩委員】

 県は14mが適切だと思って進めていたものが、ここにきて変更されたのは、調査が甘かったということだと思います。

 天井高を最初は14mだと県はその計画で進めていたものがここにきて変更され、計画額内で収まるようですが、しかし、増額はされるわけです。そもそもの計画がこういった予想もできていないようなことが突然起こるいい加減なものだったのではないでしょうか。また、今回ほどではないにしても、これからもこういった変更がされる可能性があるのではと危惧しますが、その点についてはどうでしょうか。絶対にないと言い切れるのでしょうか。

 

【国際展示場準備室長】

 現在、今後の大幅な変更は想定していない。計画に基づき本年の秋には工事に着手し、平成31年秋の開業に向けて適切に国際展示場の整備を進めていく。

 

【しもおく奈歩委員】

 14mが適切だと進めてきたものが20mになったわけですが、現時点で想定していないということですが、今までも想定されていない想定外のことが起こってきたわけで、絶対ないというのは答弁にもなく、危惧するところです。

 これまで県は、今の計画で需要が足りると考えていたわけですがから、これを変えることによって、新たな需要を生み出していくと考えていると思います。しかし、その費用と効果の問題についてどう考えるかということがあります。新たな需要が生まれ、儲かるならば費用をかけてもいいということでしょうか。そういう展示場でいいのかという問題があります。

 そして、その根本には、展示場ビジネスを展開するという知事の考えがあります。しかし、そうではなく県民の利用を第一にするという立場で施設の在り方を考えていくべきではないでしょうか。

 

【国際展示場準備室長】

 展示会は、中小企業にとって、新たなビジネスの創出に向けた重要なマッチングの場である。そのため、展示会や見本市の受け皿となる展示場は、県内のものづくり企業の約99パーセントを占める中小企業のビジネス創出のツールとして重要な役割を担うものと認識している。

 また、展示ホールの天井高の変更や多目的利用地の平面貸しを設定する愛知県国際展示場条例の一部改正により、展示場の屋内、屋外で、展示会のほか、多種多様なコンサートやスポーツイベント等の新たな催事の開催の創出が期待される。こうした様々な催しが展示場で開催されることで、県内のものづくり企業の展示会の出展参加を促すだけでなく、県民の幅広い来場機会の提供につながるものと認識している。

 

【しもおく奈歩委員】

 国際展示場は以前から申し上げている通り文字通りの無駄な大型開発です。そして、5月に行われた自治体関係者の学習交流会の場である東海自治体学校に講師でいらっしゃった、人口減対策や地方創生などの研究をしている奈良女子大学の中山徹教授も「東京ビックサイトに国内最大と言われる9万平米の展示場があり、また大阪には大阪インデックスがある。千葉には幕張があって、そこへ愛知県が6万平米の展示場を作って海外からも客を呼び込むと張り切っているが、課題予測でしかない」ということをはっきりと指摘していました。県民の負担が増えるばかりの交際展示場は直ちに白紙も含め見直すことも求め質問を終わります。

 

 

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