〔未定稿 文責:日本共産党愛知県議会議員団〕
【下奥議員】
次に、第94号議案、愛知県名古屋飛行条例の一部改正について、質問をします。
この議案は、あいち航空ミュージアムの観覧料を定めるために提出された議案です。主な展示コンテンツの内容はまだ、決まっていない状況だときいています。コンテンツがはっきりしないなかで、観覧料が突然出てきましたが、その料金については、どうやって決めているのでしょうか。また、コンテンツが決まる前に入場料を先に示した理由について、答弁を求めます。
【航空対策課主幹】
・県外の航空系博物館、県内の公の施設、民間企業設置の博物館を参考として設定し、今回、条例の改正をお願いしたものである。また、コンテンツが決まる前に料金を決めることについては、指定管理者を活用させていただくために、民間の活力を生かした運営をしてまいりたいと考えており、指定管理者を選定するためには、まず条例を改正する必要があるので、この6月議会において提案させていただいたところである。
【下奥議員】
いろんな、施設の入場料を参考に、入場料を決めるということですが、料金に具体的な根拠がなく、展示コンテンツも「今議会で予算を承認いただきましたら具体的な検討を進めることとしております。」と昨年の9月議会で答弁されましたが、決まってない状況です。 順序が逆ではないでしょうか。先に展示コンテンツを決めてから、料金を設定するべきではないでしょうか。いいかげんなやり方だとおもいます。
次に、今回の条例の一部改正の中に、指定管理者制度の導入というものがあります。ミュージアムの運営の業務を指定管理者に行わせることができる。ということが書いてあります。
指定管理者の業務として、県からレクを受けた時にきいたのは、指定管理者は、展示の見せ方や、説明、案内といったことを行うと話を聞きました。今の段階で、日本の名機100選が展示される予定と聞いています。
県のホームページに載せている「日本の名機100選」には、民間機と数々の戦闘機も載っていました。戦闘機の説明に「果敢にいどんだ。」「命中率をあげた。」とだけ記載されています。指定管理者によって、こういう展示の仕方や、説明がされて、戦争美化となることが考えられます。
こういったときに、県が意見を言ったり、やめてほしいといったりと、そういうことが指定管理者に対して言えるのでしょうか。答弁を求めます。
【航空対策課主幹】
・ミュージアムの管理・運営に関しては、委託契約締結の際に、条例に基づき定める基本協定及び業務仕様書により、業務の内容、基準、範囲を示し、これにより指定管理業務を行うこととなる。指定管理業務については、定期的に実施するモニタリングを通じ、適宜、改善を図りながら、県と指定管理者とが緊密に連携を図りながら、より魅力ある施設にしてまいりたいと考えている。なお、日本の名機100選は、わが国の航空史に代表される航空機を再現した模型であり、今回の展示にあたっては、この地域の航空機産業の歴史と関連づけながら展示していきたいと考えている。具体的な展示方法については、検討を進めておりますが、それぞれの時代における航空機の物語と、それを可能にした科学技術・産業技術を分かりやすく伝えられるような展示となるよう検討してまいりたい。
【下奥議員】
航空機産業の発展を理由に、戦争美化されるおそれのある展示の仕方や、懸念されている零戦展示を県が進めるおそれがあることにおおいに危惧するものです。昭和38年に平和宣言を議決した、愛知県がやるべきことではないと思います。今、県がやるべきは、素晴らしい技術が二度と軍事に使われず、平和的に利用されることを願うというメッセージを発信していくときです。
そのうえにたって、戦争美化されないように、県がしっかりと立場を示すべきということと、零戦展示は検討材料から除外して展示はやめるべきということを強く申し上げ、次の質問にいきます。