6月3日、日本共産党県議団は、県立名古屋特別支援学校と県青い鳥医療療育センターを視察しました。
最初に、県立名古屋特別支援学校を訪問し、校長や教頭先生らからお話し伺い、学校施設の案内もしていただきました。ここは肢体不自由児のための学校です。
児童生徒数は、小学部92人、中学部50人、高等部62人と合計204人です。この中には重複学級の児童生徒さんも含まれています。他にも、学校に通学することが困難な児童生徒を対象に、週3回家庭で訪問教育が行われています。
教職員は校長、教頭、教諭、教員、介護員、非常勤講師・看護師・訓練師や学校医、学校薬剤師など合計で175人です。
小学校、中学校、高等学校の教育課程の他に、「自立活動」とよぶ身体機能の回復や増進を図るとともに、障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服する姿勢を育てています。先生方は熱心に一人一人の成長に合わせた取り組みをしておられ、子ども達はみなニコニコと挨拶をしてくれました。車いすを自由に扱える子どもさんは元気に走り回り、周りの笑いをとっていました。
冷暖房については、体温調節がむずかしい子ども達がいるので完備されていました。マンモス化については、美術室や音楽室など特別教室を普通教室に転用するほどではないものの、2クラスで一つの教室を使っているクラスもあります。先生は「車いすなどで場所をとるので本来なら一部屋づつがよいが」と言っておられました。スクールバスは、3コースに分かれていますが、一時間半くらいかかる子もいるというとこで、姿勢を保ちながら長時間バスに揺られるのは体にも負担になります。
次に、お隣の県青い鳥医療療育センターも視察しました。
このセンターは、愛知県から指定管理者の指定を受け、愛知県済生会が運営する県立民営の施設で、児童福祉法および障害者総合支援法にもとづく、定員170名の障害児(者)の入所施設であるとともに、医療法に基づく病院でもあります。
障害児(者)を対象とした外来診療やリハビリテーション、短期入所、各種の相談支援事業等を通して、地域で暮らす障がいのある方々との医療と療育、暮らしをサポートをするなど、多面的な活動をしています。
1階のリハビリテーション部門では、運動機能の改善を目的とした運動療法や物理療法を行っています。作業療法室では、遊びを通して運動や機能の発達、認知の発達を促す作業を、言語聴覚療法では、コミュニケーションの支援、構音指導、聴覚検査等が行われています。
通園部門(医療型児童発達支援センター)では、概ね2歳から就学全までの運動機能に障害があり、保護者とともに通園できる幼児の医療・保育・相談援助など総合的な観点から発達援助とご家族の方への支援が行われています。重度の障害を抱えた子どもさんと、親がいっしょに発達援助を受けることができるということは、親にとってもとても心強いのではないかと思います。
その他、入所部門(医療型障害児入所施設・療養介護・短期入所)のひまわり棟やたんぽぽ棟、なのはな棟、さくらんぼ棟も案内していただきました。いずれの施設も介護士や看護師、理学療法士さんが、熱心に明るく生活指導や機能訓練に取り組まれていました。