議会報告

議案質疑 大規模展示場及び名古屋空港見学者施設  [2015年10月2日]

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〔未定稿   文責:日本共産党愛知県議会議員団事務局〕

【下奥奈歩委員】

大規模展示場整備基本構造調査費および、県営名古屋空港見学者受け入れ拠点施設の整備および、基金条例の制定に関係してうかがいます。

 最初に大規模展示場について質問します。県は、国内最大規模10万平方メートルの屋内展示場の構想調査費で補正予算3000万円としています。同じく名古屋市でも、ポートメッセなごやを4万平方メートルに拡張し、更に稲永ふ頭に10万平方メートル以上30万平方メートルの巨大展示場を構想し、今年度2000万円の調査費をつけています。

そんな国内最大規模の展示場が愛知県に二つも必要でしょうか?東京では、展示面積8万平方メートルの東京ビックサイトの誕生で、それより小さい規模の幕張メッセや、パシフィコ横浜が厳しい運営に追い込まれています。2013年の幕張メッセの稼働率は40%に落ち込んでいます。名古屋市の調査費2000万円、愛知県の発注済みの600万円に加えて、今回補正の3000万円これらは、税金の無駄遣いではないでしょうか。そこで、お聞きします。名古屋市との調整はどうなっていますか?県と名古屋市で、調整はしないのですか?

【国際観光コンベンション課主幹(イベント・国際観光)】

名古屋市では、今年度、金城ふ頭と稲永ふ頭での大規模展示場の整備等に関する調査を行っていると承知しております。

県といたしましては、こうした動向を視野に入れながら、県内全域を対象とした調査を実施していきたいと考えており、今後、必要に応じて情報交換を行ってまいります。

 

【下奥奈歩委員】

大規模展示場の財政面についてお聞きします。

 東京ビックサイトでは、用地費を除いて、建設費1985億円。幕張メッセは建設費558億円、用地費168億円で合計726億円と膨大な賃金が投入されています。名古屋市議会では、「新展示場は1200億円~1400億円が必要」など議論されています。

 幕張メッセには、竣工3年目から千葉県と千葉市が、一般会計繰り出し金や、負担金を支出していて、平成24年時点で、総額365億円に上っています。今後も10年以上の負担が予想をされます。県民の膨大な税金が投入されています。

 そこで、おききします。膨大な建設費、運営費が想定をされます。幕張メッセのように県の財政支援も想定していますか?それも含めて、財政の枠組み計画をお示しください。

【国際観光コンベンション課主幹(イベント・国際観光)】

今議会で提案しております「大規模展示場整備基本構想調査」の中で、整備手法や運営のあり方についても検討することとしております。

 

【下奥奈歩委員】

 この大規模展示場の構想は、東京や、幕張メッセのように建設段階から、建設後も膨大な県民の税金が投入されることが予想されます。そして、負担が膨れ上がる可能性もあります。県にとって大きな負担です。また、オリンピックの期間愛知県にイベントを誘致できるとしていますが、オリンピックが終われば、東京の会場は使用できます。大きなイベントは年に数回しかありません。どれくらい需要があるのかという懸念もあります。大型開発にばかり税金を使うのではなく、県民の福祉、教育にお金を使うべきではありませんか。

今回の大規模展示場整備基本構造調査費について反対をして、次の質問に移ります。

 次に、県営名古屋空港見学者受け入れ拠点施設の整備および、基金条例の制定に関係してうかがいます。

5月の臨時議会での議案説明の中や報道にもありましたが、見学者受け入れ拠点施設に零戦を展示するということで、県民から不安の声があがっています。零戦展示は産業技術や産業観光ではない、重大な問題があります。零戦はアジア・太平洋戦争の旧日本海軍の主力戦闘機として、戦争末期には特攻隊として10代の若者を含む多くの若者が命を落とすことになった戦闘機です。零戦を展示することは戦争美化につながることになると考えますが、県の零戦に対する認識をお聞きします。

【航空対策課主幹(企画)】

展示コンテンツに関するご質問としてお答えさせていただきます。展示コンテンツについては、5月の臨時議会において答弁させていただいたとおり、ものづくり愛知として、「航空機産業の情報発信」、「次代の航空機産業を担う人材育成」、「航空機をテーマとした産業観光の拠点づくり」の3つのコンセプトを踏まえまして、検討することとしており、今議会で予算を承認いただきましたら具体的な検討を進めることとしております。どういった航空機を展示するかは、何も決まっているものではございません。

 

【下奥奈歩委員】

先月19日未明、安保法制 戦争法ともいうべき法案が国民の声を無視して、参議院本会議で、強行採決をされてしまいました。これは、日本が戦争をする国作りへ大きく道を開くものであり、このままにしておくわけにはいきません。

軍需産業や、自衛隊基地の多くある、愛知は再び巻き込まれることになります。愛知を再び戦争に巻き込むな、そして愛知の若者を戦場に送るな、という立場をしっかりと示すときです。過去の戦争への反省のないままに、零戦を展示するというのは侵略美化につながると考えます。実際、靖国神社の遊就館では、「殉国の精神は永遠に語り継ぐべきものである」という解説がされています。なぜ、いま零戦を展示するのですか?

【航空対策課主幹(企画) 】

繰り返しになりますけども展示コンテンツにつきましては、今議会で予算を承認いただきましたら具体的な検討を進めることとしておりまして、現時点では、展示コンテンツに関してご説明する内容はございません。

 

【下奥奈歩委員】

70年前の戦争で、飛行技術が軍事利用をされて、本来夢と希望のある技術が戦時中人殺しのために使われ、多くの方が命を落としました。

今回の議案説明の中にイメージ図として、日本の名機100選の写真が載っていました。私は、気になって調べてみて驚きました。県のページに、「日本の名機100選」が紹介をされていました。その中には民間機と数々の戦闘機も載っていました。戦闘機の説明に「果敢にいどんだ。」「命中率をあげた。」とだけ記載がありました。

このページを見た方から、「真珠湾攻撃に使われたものが入っている。民間機が含まれているけど、ほとんどが戦闘機。個人がHPに載せるなら勝手にだけど、県として載せるにはその意図の説明がなさすぎる」「航空機、民間機の技術をホームページで、紹介するならば、同時に零戦や愛知の戦闘機や武器が、戦時中どんな悲劇を生んだか負の歴史も、示すべき。」と意見がよせられました。

 今回なぜ、この議案にこの日本の名機100選をイメージ図に載せたのですか?また、零戦展示も視野に、県営名古屋空港受け入れ拠点施設の展示もこれと同じように内容も戦争美化する内容での展示を考えているのですか?

【航空対策課主幹(企画)】

名機百選についてのお尋ねということでお答えさせていただきます。日本の名機百選は、現在県が所有している模型であり、受入拠点施設の展示コンテンツを理解していただくために、イメージとして使用したものであります。

 

【下奥奈歩委員】

イメージを理解いただくために載せたということでありますけども、それはつまりゼロ戦を展示することに繋がると考えますが、そいうことが果敢に挑んだ、命中率をあげたという展示をイメージしていると理解してよろしいですか。

 

【航空対策課主幹(企画)】

拠点施設の展示物のうち航空機の展示についてのご質問としてお答えさせていただきます。繰り返し申し上げましたが、展示する航空機を含め展示コンテンツにつきましては、今議会で予算を承認いただきましたら具体的な検討を進めることとしております。繰り返しになりますが、現時点ではどういった航空機を展示するかは何も決まっているものではございません。

 

【下奥奈歩委員】

日本の名機百選をイメージしているのは間違いないか、お答えください。

【航空対策課主幹(企画)】

日本の名機百選についてのお尋ねということで繰り返しお答えさせていただきます。先ほどもお答えさせていただいたとおり、日本の名機百選は、現在県が所有している模型であり、受入拠点施設の展示コンテンツを理解していただくために、イメージとして使用したものであります。

 

【下奥奈歩委員】

 この県営名古屋空港受け入れ拠点施設への零戦展示がされるのではないかということにかんして、地元でも話題となり、豊山町と春日井市で、日本共産党議員が9月議会でこの問題を取り上げています。その議会の質問の中で、「飛ばせる零戦を展示したいというような話を聞いたが本当か」「零戦のエンジンをふかすことくらいはするかもしれないというのは事実か」ということを指摘、されています。この質問内容にあるような計画は事実ですか?

 また、この展示内容や計画について、関係市町村とはどのような話し合いをしていますか?

【航空対策課主幹(企画)】

展示コンテンツに関するご質問としてお答えさせていただきます。繰り返しになりますが、展示コンテンツについては、今議会で予算の承認いただきましたら、具体的な検討を進めることとしております。どういった航空機を展示するかは何も決まっているものではありません。関係市町との調整ということについては、見学者受入拠点施設については、現在設計段階であり、また、展示コンテンツについては、今議会で予算の承認いただきましたら具体的な検討を進めることとしております。現時点では、決まったものは何もございませんので関係市町に対して説明はしておりません。また、特に質問を受けているということもありません。

 

【下奥奈歩委員】

 まだ零戦の展示は決まっていない、展示するかどうかはわからないというお話でしたが、ひとつ気になる記事を見つけました。

イカロス出版というところが出している雑誌で、「月間エアライン」というのがあります。エアラインの11月号に県営名古屋空港特集が掲載されています。その特集記事の中で、「愛知県は2017年に、エアポートウォークの駐車場敷地内に航空機の展示施設を開設する計画だ。床面積は7千平方メートルで、YS-11、MRJ飛行試験機、零戦の実機を展示。航空機の精密模型による展示コーナーや見本市開催スペース、MRJ、量産工場の見学と組み合わせることで、産業観光や見学者の受け入れ促進を図る計画を打ち出した。」と記事が載っています。また、この雑誌に愛知県振興部航空対策課の方が県営名古屋空港についてコメントを寄せています。

 この雑誌には、零戦展示をする方向でいるとい内容で紹介されています。ほかの展示物や、見本市を開催するスペースがあることなど計画内容も詳細に書かれています。雑誌にも書かれるくらい零戦展示は話題になっています。それは、やはり、県がはっきりとした立場を示さないからではないでしょうか。雑誌に掲載されるほど話題になっていることについて、どう考えますか。また、零戦を展示しないのなら、はっきりと展示はしませんという立場を示すべきではありませんか。考えをお示しください。

【航空対策課主幹(企画)】

展示コンテンツにつきましては、繰り返しお答えさせていただきましたが、5月の臨時議会において答弁させていただいたとおり、ものづくり愛知として、「航空機産業の情報発信」、「次代の航空機産業を担う人材育成」、「航空機をテーマとした産業観光の拠点づくり」の3つのコンセプトを踏まえまして、検討することとしております。今議会で予算を承認いただきましたら具体的な検討を進めることとしております。どういった展示コンテンツとするかは、未だ決まっていないということでございます。

 

【下奥奈歩委員】

この雑誌にゼロ戦を展示するということが書かれていて、それほど話題になっていることについてはどう考えますか。

【航空対策課主幹(企画)】

委員お示しのイカロス出版の雑誌に載っていることについては、最近確認をしたところでございます。ただ、雑誌に載っている記事の内容については、5月臨時議会においてご承認いただきました、資料がそのまま載っているものと県としては理解をしています。

 

【下奥奈歩委員】

次に、三菱重工業は戦闘機をつくって軍需産業をしている会社です。県がなぜ軍需企業の三菱に対してお金を出すのですか?

軍事産業で武器や戦闘機をつくる企業に依存するような愛知の産業構造にしてはいけません。なぜなら、三菱重工業を含む工場が侵略戦争のための戦闘機をつくってきた軍需拠点の愛知県が、攻撃目標とされて太平洋戦争末期に米軍による爆弾投下数が最も多かった県だからです。多かった理由には零戦など、軍事兵器生産関係の会社が多くあったからです。東三河では豊川海軍工廠がねらわれました。名古屋大空襲などでたくさんの人の命が犠牲になった事実を忘れてはいけません。しかも今、三菱小牧南工場は航空自衛隊の次期主力戦闘機F35の生産拠点とされ、またアジア、太平洋地域のF35整備拠点とされようとしています。このことにより、県営空港の軍用機利用が増大します。そういう軍事企業へ県民の税金を使うというのはどういうことですか?見解を求めます。

【航空対策課主幹(企画)】

民間航空機生産整備拠点整備事業は、民間が約50年ぶりに行う我が国初の国産ジェット旅客機MRJの生産をこの愛知県に誘致したものでございます。

 

【下奥奈歩委員】

 零戦の質問に対して、明確な答えはありませんでした。安保法制 戦争法が成立した今、戦闘機を展示することと軍事産業の三菱重工に県民の税金を使うことに県の姿勢に大変疑問を感じます。

 県営名古屋空港は、自衛隊イラク派兵のときに武器、弾薬の輸送をしていた航空機が県営名古屋空港を二回利用したことが日本共産党の国会質問の中で明らかになりました。また、三菱重工小牧南工場は、アメリカ軍と自衛隊のF35整備拠点とされています。F35が飛来し分解、検査、整備が実施されることになります。これも、アメリカ軍に対する兵站活動につながるものだとかんがえます。この愛知県は確実に巻き込まれることになります。

 戦争法が可決されて、防衛相が武器輸出に貿易保険を適用することを検討しています。武器取引で生じる損失を国民の税金で負担する可能性があるものです。だんだんと、日本が戦争へと歩みをはじめています。

 県議会では昭和38年に平和宣言を議決しています。「戦争のない世界、原水爆脅威のない世界は、全人類の悲願である。愛知県は、全世界の人々と手を携えて人類永遠の平和と幸福実現のために努力する平和県であることを宣言する」としています。県議会としての意思を尊重するのであれば今回の提案は逆行するのではありませんか。県は軍需産業の三菱重工へ多額のお金をだすべきではありません。県民が県営名古屋空港に期待するのは平和・利便・地域・振興に役立つ機能充実です。特定の大企業にお金を使うのではなく、地域経済を元気にするため中小企業や、農漁業、福祉を支援するべきです。今回の補正予算案および、基金条例の制定に強く反対を表明して質疑を終わります。

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