議会報告

2015年5月25日臨時議会 振興環境委員会【下奥奈歩議員】(名古屋空港展示施設建設)

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2015年5月25日 5月臨時議会 振興環境委員会 (名古屋空港展示施設建設)

 

【下奥奈歩委員】

県営名古屋空港見学者受け入れ拠点施設整備費に関係してうかがいます。議案説明の中や報道にもありましたが見学者受け入れ拠点施設に零戦を展示するということで県民から不安の声があがっています。零戦展示は産業技術や産業観光ではない、重大な問題があります。零戦はアジア・太平洋戦争の旧日本海軍の主力戦闘機として、戦争末期には特攻隊として10代の若者を含む多くの若者が命を落とすことになった戦闘機です。零戦を展示することは戦争美化につながることになると考えますが、県の零戦に対する認識をお聞きします。

【航空対策課主幹(企画)】

 見学者受入拠点施設の展示コンテンツについては、まだ決まっておりません。

【下奥奈歩委員】

展示するか、しないかではなく、零戦に対する認識を聞いているのです。

【航空対策課長】

 展示物については、モノづくり愛知として航空機産業の情報発信、次代の航空機産業を担う人材育成の推進、さらには航空機産業をベースとした産業観光の強化という、3つのコンセプトを基本として、モノづくり愛知を効果的にPRできるよう、展示物を考えていきたいと考えています。

 

【下奥奈歩委員】

今、安倍政権は戦争をする国づくりをすすめています。日本が戦争か平和かを問われているときに県は愛知の若者を戦場に送らないという立場を示すときだとおもいます。戦後70年そして政権が戦争をする国づくりをすすめているときに零戦を展示するということは侵略美化ともいえる非常に重大なことです。靖国神社の遊就館に零戦が展示されています。特攻勇士の像があり、そのそばに「殉国の精神は永久に語り継ぐべきものである」と解説されています。なぜ今、零戦を展示するのですか。

【航空対策課主幹(企画)】

本県では、国際戦略総合特区として、アジアナンバーワン航空宇宙産業クラスター形成特区の指定を受け、航空機産業の集積を図り、自動車産業に次ぐ次世代産業として育成していくこととしている。今回整備する見学者受入拠点施設は、航空機産業の情報発信のみならず、次代の航空機産業を担う人材育成にも寄与するものである。展示に関しては、こうした意義を踏まえ、しっかりと検討していきたいと考えています。

 

【下奥奈歩委員】

特定企業の製品展示に県が多額のお金を出すことについてききます。まず、三菱重工業は県営空港の隣の小牧南工場に一般公開の史料室をもっています。ここに零戦など、三菱製の飛行機を展示しています。これは特定企業による企業博物館です。今度展示予定のYS11,MRJも三菱製であり、税金による特定企業製品展示です。すぐ隣の三菱重工小牧南工場に一般公開の航空機博物館があるのに、今回なぜ、県は特定企業製品展示へ30億を超えるお金を出すのですか?

【航空対策課主幹(企画)】

 この事業は、今後増加が見込まれる県営名古屋空港周辺地域に集積する航空機産業の見学者の受入方法等についての検討結果を踏まえて実施するものです。その趣旨は、航空機産業の情報発信、次代の航空機産業を担う人材育成の推進、そして航空機産業ベースとした産業観光の強化という、3つのコンセプトを基本としている。モノづくり愛知をPRするものであり、本県が取り組む意義のある事業と考えています。

 

【下奥奈歩委員】

三菱重工業は戦闘機をつくって軍需産業をしている会社です。県がなぜ軍需企業の三菱に対してお金を出すのですか?軍事産業で武器や戦闘機をつくる企業に依存するような愛知の産業構造にしてはいけません。なぜなら、三菱重工業を含む工場が侵略戦争のための戦闘機をつくってきた軍需拠点の愛知県が、攻撃目標とされて太平洋戦争末期に米軍による爆弾投下数が最も多かった県だからです。多かった理由には零戦など、軍事兵器生産関係の会社が多くあったからです。東三河では豊川海軍工廠がねらわれました。名古屋大空襲などでたくさんの人の命が犠牲になった事実を忘れてはいけません。しかも今、三菱小牧南工場は航空自衛隊の次期主力戦闘機F35の生産拠点とされ、またアジア、太平洋地域のF35整備拠点とされようとしています。このことにより、県営空港の軍用機利用が増大します。そういう軍事企業へ県民の税金を使うというのはどういうことですか?見解を求めます。

【航空対策課主幹(企画)】

 繰り返しになるが、航空機産業の情報発信、次代の航空機産業を担う人材育成の推進、そして、航空機産業をベースとした産業観光の強化という、3つのコンセプトを基本としています。今回の事業は、モノづくり愛知として大変意義のあるものであり、地域のポテンシャル向上にも寄与するものと考えています。

 

【下奥奈歩委員】

今まで述べてきたように、愛知の航空産業と軍事利用を一体に扱う展示はすべきではありません。県議会では昭和38年に平和宣言を議決しています。「戦争のない世界、原水爆脅威のない世界は、全人類の悲願である。愛知県は、全世界の人々と手を携えて人類永遠の平和と幸福実現のために努力する平和県であることを宣言する」としています。県議会としての意思を尊重するのであれば今回の提案は逆行するのではありませんか。県は特定企業へ多額のお金をだすべきではありません。県民が県営名古屋空港に期待するのは平和・利便・地域・振興に役立つ機能充実です。特定の大企業にお金を使うのではなく、地域経済を元気にするため中小企業や、農漁業、福祉を支援するべきです。今回の補正予算案に反対を表明して質疑を終わります。

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