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[2017年12月11日]健康福祉委員会 コロニーの地域移行について わしの議員

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〔未定稿 文責:日本共産党愛知県議会議員団〕

 【わしの議員】

 コロニー内各施設の地域生活移行の状況については、ほぼ計画通りに進んでいると聞いているが、一人ひとりの入所者に応じて、できる限り身近な地域で必要な医療や療育などの支援が受けられるようにされたことは本当に大変な苦労があったと考えるが、県としてどのように評価をされているのかを伺いたい。

【障害者施設整備室長】

 コロニーにおける地域生活移行は、入所者一人ひとりの障害の程度などを配慮するとともに、入所者本人及びご家族の意向を十分に確認しながら、進めてきた。

実際の地域への移行に際しては、入所者及びご家族の意向調査を行い、これを踏まえた上で、市町村と調整を行い、地域生活を想定した入所者一人ひとりの地域生活移行プランや個別支援計画を作成し、その後、入所者及び保護者と意見交換を十分に行い、地域生活移行を進めてきた。

 また、地域生活の体験が必要な方は、グループホームなどで体験入所を行い、地域生活に慣れるための訓練を行ったうえで、移行を進めた。

 そのなかでも、障害の程度が軽度の方々やご本人やご家族のご理解をいただけた方々については、比較的早い時期にご家庭や地域のグループホーム等へ生活の場を移行した。

しかし、障害の程度が重度の方やご本人及び保護者が高齢で地域生活移行に不安を感じている方々は、市町村と調整の上、出身地域の障害者支援施設に一旦移行していただき、自立に向けた生活訓練等を行い、地域での生活への移行を目指すこととした。

 利用者及びご家族の意向を尊重した移行先の選択と施設の体験入所や見学などを繰り返し、地域生活に対する具体的なイメージが持てるような地域移行支援ができた。

【わしの議員】

 地域に移行された方々の中には、地域の重症心身障害児者入所施設に入所された方も、グループホームに入所された方、そして家庭に復帰された方もあると思う。障害の重度は一人ひとり違うと思うが、その方たちに対して、今後どのように支援を継続していくのか、お伺いする。

【障害者施設整備室長】

 コロニーから地域生活へ移行された方々に対して、様々なフォローアップを行っており、移行されたグループホーム等にコロニーの職員が出向き、本人などとの面談を継続的に行うとともに、移行先との意見交換や施設での個別支援計画の見直しにコロニーが協力する等の連携を続けている。

 また、地域生活移行に不安を抱くご本人やその家族に対しても、地域生活移行への理解を深めるために、コロニーから地域へ移られた方々をコロニーへ招き、体験談を聞くピアカウンセリングの開催や地域生活移行に関する講演会や研修会を開催している。

 地域で生活する障害のある方々が地域で安心して暮らしていけるよう、引き続きフォローアップを行っていく。

【わしの議員】

 コロニーこばと学園の入所者には、高齢となった障害者の方や、障害の高度化・重度化が進み、地域移行できない方々もいると聞いている。さらには、ご家族の高齢化、身内がご家いない方も見えると聞いているが、障害者医療の拠点施設であるコロニー、そして再編後の医療療育総合センターにおいては、障害者の地域生活や在宅医療をどのように支援するのか、伺います。

【障害者施設整備室長】

 現在、コロニーは、開設後50年近くを経過し老朽化した施設の改築を進めており、本県の障害児者医療・療育の拠点施設としての機能を担う「医療療育総合センター(仮称)」として再編整備を進めているところである。

 再編整備後は、地域の医療機関や障害者支援施設での対応が困難な方々に高度で専門的な医療・療育を提供するとともに、地域で暮らしておられる方々の生活を支援する機能をより一層強化していく。

 コロニーが中心となって県内の重症心身障害児者の入所施設8か所とのネットワーク体制を構築し、重症心身障害児者の方々が住み慣れた地域で安心して生活できる支援に努めている。

 また、発達障害については、早期診断と迅速な対応が求められていることから、児童精神科を専門とする医療機関や児童入所施設、関係機関で構成するネットワーク体制を構築し、医療、福祉、保健、教育、行政の各分野が連携して、発達障害者の支援に取り組んでいる。

 再編整備後も、引き続き障害のある方やその保護者に寄り添うことのできるセンターを目指して努力していく。

【わしの議員委員】

 一人一人の方たちが安心して暮らしていけるようにこれからも努力していただきたい。

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